コインベース直接上場の日程
米最大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが2日、証券取引所ナスダックへの株式上場の予定日を発表。SECから認可を受けたとのことだ。
予定日は4月14日で、ティッカーシンボルは「COIN」とするという。
We’re happy to announce that earlier today, the SEC declared our S-1 registration statement effective and that we expect our direct listing to occur on April 14, 2021, with our Class A common stock trading on the @NASDAQ under the ticker symbol COIN.https://t.co/cwRZWmj9Pv
— Coinbase (@coinbase) April 1, 2021
*追記内容
コインベースは株式上場に当たって、従来のIPOではなく、「直接上場」の方法を採用し、クラスAの普通株を上場させる。「直接上場(DPO)」は、上場時に新株を発行せず既存の株式を直接一般に公開(上場)する手法。新株を引き受ける証券会社等を利用しないことから、コスト大幅削減や時間短縮に繋がるといったメリットがある。
コインベースが最初にSECに申請書類S1フォームを提出したのは2月26日。そして3月に、修正した申請書類S1フォームの中で株式の登録数を明確にし、合計株式数を114,850,769(約1.15億)と設定した。当時、データ企業Messari社などは企業価値は約13.5兆円(1270億ドル)と試算していた。
コインベースの上場は米国について、仮想通貨取引所の初事例となり、業界・投資家から注目を集めている。
さらに、上場にあたり、コインベースは先日、SECの取引・市場部門責任者を務めていたBrett Redfearn氏を資本市場製品担当VP(重役)として雇用。また、モルガン・スタンレーの「マネーロンダリング対策顧問弁護士」であるIan Rooney氏も起用したことが報じられた。上場企業としてのコンプライアンス体制や新たな事業計画への準備を整える姿勢がうかがえる。