リップル裁判の今後の日程
リップル社のBrad Garlinghouse CEOおよび共同創設者のChris Larsen氏の代表弁護士を務めるJames Filan氏はSECとリップル社の裁判における今後の主な日程を掲載した。
#XRPCommunity #SECGov v. #Ripple #XRP Below is a summary of upcoming events and outstanding items. pic.twitter.com/u8I9zYb8eD
— James K. Filan 🇺🇸🇮🇪 (@FilanLaw) August 12, 2021
8月16日、リップル社はSECが要求しているSlack上のチャット履歴データの提出に関するディスカバリーカンファレンスについて応答する予定。(詳しくはこちらの記事へ)
同17日、リップル社が主張するSECによる「Deliberative Process Privilege」という政府省庁に関わる情報開示の特権の不適切な行使について、SECが返答することになる。
また、同31日は、SECのファクトのディスカバリー(証拠開示の手続き)、10月15日にはSECの「エキスパートディスカバリー」の終了期限となっている。
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また、Filan弁護士は待機する裁判所の判断を以下のようにまとめた。
- Slack履歴提出および情報開示の特権をめぐり、裁判所が電話カンファレンスを開くかの判断が実施される
- (第三者による)訴訟参加の申立て(Motion to Intervene)について判断される
- リップル社が主張する「適正手続の保障(デュー・プロセス)と事前通知(フェア・ノーティス)」に対する、SECの削除の申立て(Motion to Strike)に関する判断が行われる
- SECの最初の申立てに対するGarlinghouse氏とLarsen氏の却下申立てに関する判断が行われる
ハウィーテスト
ハウィーテストは、SECのW. J. Howey社に対する訴訟事件に由来し、米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト(判例の1つ)。これ自体には法的拘束力はないが、SECはこのテストをもとに複数のICO(トークン販売)に対してリーガルアクションを起こした経緯がある。
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