はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「日常的に仮想通貨を利用する国」ランキング2021 上位の国が変化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2021年仮想通貨採用度ランキング

ブロックチェーン分析会社Chainalysisが昨年に引き続き、独自の「仮想通貨採用指標」を用いて、日常的にビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)の使用が進んでいる国ランキングを作成した。

出典:Chainalysis

その結果、1位ベトナム、2位インド、3位パキスタンがトップに躍り出た。昨年の1位ウクライナ、2位ロシア、3位ベネズエラから変化している。

20位内にランクインした国々には新興国が多く、米国は昨年の6位から8位、中国は4位から13位にランクダウンした。

Chainalysisの「仮想通貨採用指標」は、草の根で人々がどのくらい盛んに取引しているかを探るために開発された指標だ。

単純に取引量だけでランク付けした場合には、多額の仮想通貨を動かす機関投資家の多い国が上位に位置することが予測される。これに対してChainalysisは、一般の人々の取引や貯蓄に関連するユースケースに焦点を当てた。

受信されたオンチェーンの仮想通貨額、送信されたオンチェーンのリテール販売額、P2P(ピアツーピア )取引所における取引量という3つの指標から154か国を評価。各指標は、購買力平価を加味して調整されている。

購買力平価説(Purchasing Power Parity)とは

為替レートを決定するための仮説の一つ。購買力が等しくなるように為替レートが決定されるとするもので、例えば同一の商品を1ドルまたは100円で買える場合、1ドル=100円で購買力平価が実現しているとみなす。応用例としては、各国のマクドナルドで売られているハンバーガーの価格を比べる「ビックマック指数(BMI)」がある。

▶️仮想通貨用語集

世界各国で仮想通貨の採用増加

Chainalysisによると、2021年の重要な傾向としては、まず世界の国々で一般市民の仮想通貨採用が増えたことである。

下の図は、2019年第2四半期から現在までの各四半期において、「仮想通貨採用指標」をあてはめて、154か国の指数スコアをすべて加算したものだ。2020年第2四半期末には、スコア合計は2.5だったが、2021年第2四半期末には、24となり9倍以上に伸びた。

出典:Chainalysis

Chainalysisは、仮想通貨の採用が増加した理由は、新興国と先進国で異なっていると分析している。

新興市場では、多くの人が自国通貨の切り下げに備えた貯蓄の保護、資金の送受信、ビジネス取引を行うために仮想通貨を利用している。一方で、北米、西欧、東アジアでの採用増加は、機関投資家によるものが多かったという。

それに加えて、ベトナム、ベネズエラ、ケニア、ナイジェリアなどの国が上位にランクインした理由としては、中央集権型取引所にアクセスできないことが多く、P2Pプラットフォームでの取引量が大きいことが主な理由だと説明する。

米国と中国のランクは低下

2020年6月頃より、米国と中国のP2P取引量は減少に転じ、これがランキングに影響を与えた可能性もある。Chainalysisは、米国では仮想通貨取引への専門家や機関投資家の参入が進んでおり、中国では、政府による仮想通貨取引の取り締まりが強化されたことがP2P取引量低下の背景にありそうだと分析した。

仮想通貨に関心高いベトナム

今年1位にランクインしたベトナムは、他の調査でも国民の仮想通貨への関心の高さが示されている。統計企業Statistaが2020年に行った調査によると、ベトナムは「仮想通貨を使用または所有したことがある」者の割合が回答者の21%と、世界で2番目に高かった。(1位はナイジェリア)

出典:Statistica

また、7月にはベトナムの首相が、ベトナム中銀に、2021年から2023年の期間で、ブロックチェーン技術に基づく仮想通貨の試験プログラムを行うよう求めたと報道されている。

関連ベトナム、デジタル化戦略の一環で「仮想通貨」に取り組む意向

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧