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イーサリアムL2「StarkNet」、独自トークンを発行 運営を分散化へ 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ガバナンスを分散型へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2技術を開発するStarkWareは13日、同社のソリューション「StarkNet」の運営を分散化する計画を発表した。

分散化するために新しい財団を立ち上げ、ガバナンスに利用するネイティブトークンを発行。トークンは最初にオフチェーンで100億枚を発行済みで、StarkWareや同社の投資家、ソフトウェア開発パートナー、新財団らへの配分を進めている。現時点でエンドユーザーへの配分に関する具体的な日程は公表されていない。

レイヤー2(L2)とは

レイヤー2の意味で、「2層目」のブロックチェーンを指す。メインネットだけでトランザクションを処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる可能性があるため、StarkNetのようなL2技術が開発されている。

▶️仮想通貨用語集

StarkWareはZKロールアップという技術を活用し、StarkNetとStarkExというソリューションを開発。StarkNetはもともとパーミッションレス(自由参加型)バージョンとして設計されており、Alpha版が昨年11月、イーサリアムのメインネットにローンチした。今年2月には本格稼働を開始し、その際に運営を分散型に移行する計画も明らかにされている。

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今回の発表で、ガバナンスに利用するトークンは「StarkNet Token」という名前で紹介。ガバナンス以外にも、ネットワーク手数料の支払いやステーキング資産としても使われる。2022年9月を目標に、イーサリアムの規格「ERC-20」で発行されるトークンとして、イーサリアムのネットワーク上で利用できるようにする計画だ。

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ステーキングによるStarkNetの運営を分散化するのは2023年を予定。この予定から、エンドユーザーへの配分(エアドロップ)は2023年までに行われるのではとの見方もある。

トークンの配分

トークンの初期発行分の配分割合は以下のようになっている。

出典:StarkWare

上記の円グラフのうち「Community Provisions」は、StarkNetの開発等で貢献した人やStarkExのユーザーらに配分するとした。「証明できる過去の活動」にもとづいて配分するとしており、例えばStarkExのユーザーについては、2022年6月1日よりも前の利用を対象にすると述べている。

また、「Community Rebates」はイーサリアムからStarkNetへ移行するコストを補うために配分されるが、これも対象者を選ぶ際は、Community Rebatesが発表される前のトランザクションを対象にすると説明。トークンを受け取ることの「ゲーム化」を防ぎたいとしており、「今日からトランザクションを行なってもトークンを受け取ることはできない」と強調している。

一方でStarkNet Tokenを受け取る方法の紹介欄では、「StarkNetを使ったことがあること」も条件に挙げた。トークンを受け取る目的ではなく、「現在の」必要に応じて使用するように推奨。これからStarkNetを使用してもトークンを受け取れるような書き方だが、どの時点を基準に配分対象者を決めるかは明記されていない。

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