はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米コインベースの元従業員ら3名、仮想通貨のインサイダー取引で逮捕

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のインサイダー取引

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースの元従業員と、その兄弟と友人の3名は、仮想通貨のインサイダー取引で逮捕されたことが分かった。

21日の米司法省の発表によると、コインベースのプロダクトマネージャーだったIshan Wahi氏らは、社内の機密情報によってコインベースに上場する銘柄を事前に知り、上場発表後に価格が上昇することを見込んで取引を行って利益を得ていた。兄弟と友人も合わせた3名で、合計約2億円(150万ドル)の利益を得たという。司法省は、今回の逮捕を「仮想通貨で初のインサイダー取引」だと発表している。

コインベースは、米国で最大規模の仮想通貨取引所。コインベースに上場するだけで価格が上昇する仮想通貨が多いことから、「コインベース効果」という言葉が生まれるほど大きな影響力を持っている。これまで、コインベースが上場予定の銘柄を発表しただけで市場が反応することもあった。

関連仮想通貨取引所コインベースとは|投資家向け情報と注目ポイント

Wahi氏はコインベースのプロダクトマネージャーとして仮想通貨の上場に深く関わっており、どの銘柄を上場させるか、また上場発表をいつ行うのかといった、一部の従業員しか知ることができない機密情報を事前に知ることができる立場にあった。今回のインサイダー取引は、2021年6月から2022年4月ごろの期間に行われており、少なくとも14回の上場発表に合わせて、最低25銘柄でインサイダー取引が行われていたという。

今回のインサイダー取引を巡っては今年4月、著名なツイッターアカウントを持つCobie氏が、「コインベースの上場発表前24時間の間に、発表に掲載されているトークンを大量に購入しているイーサリアム(ETH)アカウントがある」とツイート。その後コインベースが調査を行なっていた。

5月11日には、コインベースのセキュリティ部門のディレクターがWahi氏に対し、上場プロセスについて話を聞かせるように要請。Wahi氏はインドに逃亡しようとしたようだが、16日の搭乗前に法執行機関によって身柄を確保された。Wahi氏の兄弟と友人は、報酬をもらうことでインサイダー取引に加担したとされている。

9銘柄を有価証券と言及

今回のインサイダー取引を巡っては、米証券取引委員会(SEC)も訴状を公開。その中で、以下の9銘柄を「有価証券」と指摘したことが注目を集めている。

  • AMP
  • RLY
  • DDX
  • XYO
  • RGT
  • LCX
  • POWR
  • DFX
  • KROM

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略で、株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する役割を担う。

▶️仮想通貨用語集

SECの訴状を受け、コインベースのポリシー部門の責任者は、22日付で声明を発表。同社はSECに対し、デジタルの有価証券に関するルール作りを開始するように書面で要請したと説明した。

関連米コインベース、銘柄新規上場の改善策を講じる

コインベースは、既存のルールだけではデジタル資産の規制には不十分であると指摘。そして、独断的な取り締まりをしたり、閉じられた組織の中だけでガイダンスを実行したりするのではなく、正式な規制を作って公開するように求めている。

関連米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧