マクロ経済と金融市場
20日の米国株式市場はプレジデントデーの祝日で休場。先物市場も薄商いだった。
手がかりに欠いた状態で翌21日の東京株式市場は動意薄。日経平均株価(前場)は前日比12円(0.05%)安で取引を終えた。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.85%高の24,872ドル。
調整後に下値を切り上げ直近高値圏で揉み合っており、押し目買い意欲は旺盛か。2021年の強気相場の底値圏である30,000ドル付近まで主だったレジスタンスライン(上値抵抗線)はなく、30,000〜31,000ドル前後では戻り売り圧力が強まる可能性も考えられる。
22日には先月の米FOMC議事録が公開されるが、パウエル議長が記者会見でディスインフレに言及したことを踏まえると、市場想定を超えるネガティブな材料までは見込まれていない。
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チャイナマネー流入か
香港証券先物委員会(SFC)は20日、今年6月を目処に暗号資産(仮想通貨)取引所のライセンス要件と個人投資家の仮想通貨取引を認可する草案を公開した。
中国が「特別行政区(SpecialAdministrativeRegion)」と位置付ける香港は、仮想通貨の中心地(ハブ)を目指す構想を掲げており、認可されればチャイナマネー(中華圏の資金)流入も見込まれる。
仮想通貨トロン創設者のジャスティン・サン氏が買収したHuobiは、香港で暗号資産取引所「Huobi Hong Kong」の開設予定を明かしている。
Exciting news! Huobi is stoked about Hong Kong's pro-crypto policies & we're working hard to secure our crypto license there. Our aim is to be one of the first fully compliant exchanges in HK & collaborate with our Asia-Pacific users to drive digital asset growth! #Huobi #Crypto pic.twitter.com/ktZw1WE2cs
— Huobi (@HuobiGlobal) February 20, 2023
現地規制に準拠し、機関投資家や富裕層向けサービスに特化するという。
アルトコイン相場
アルト市場の個別銘柄では、中国で唯一の規制準拠パブリックチェーンとされるConflux Network(CFX)が、前週比572%高騰している。
Conflux Networkは、中国の著名学府「清華大学」の研究室で生まれた。
研究室はチューリング賞を受賞したAndrew Yao博士が主導。イーサリアムの共同設立者ヴィタリック・ブテリン氏が提唱するブロックチェーンのトリレンマ「拡張性(スケーラビリティ)、分散性、セキュリティ」の解消を目指すほか、分散型オープンソース技術の構築により、国境を越えた交流促進を目標に掲げる。
Confluxはブロックチェーンおよびメタバース(仮想空間)のイニシアチブにおいて、中国の上海市などの政府機関と提携しており、先日には香港政府がConfluxの共同創設者であるMing Wu氏を招待し、Web3における技術革新および開発について、Conflux Networkが果たす役割を協議したとされる。
1月26日には中国拠点のソーシャルメディアプラットフォーム大手のLittle Red Bookと提携したほか、2月15日にはChina Telecomと提携してブロックチェーン SIMカードを開発していることがわかった。
China Telecom, 2nd largest wireless carrier in China 🇨🇳 (390+ million mobile subscribers), has partnered with Conflux to develop Blockchain-enabled SIM cards – BSIM! pic.twitter.com/LQxz34L432
— Conflux Network Official (@Conflux_Network) February 15, 2023
また、Helium Network財団が3月27日を目処にソラナブロックチェーンへの移行を正式発表したことが材料視され、SOLが前週末にかけて上昇。前週比19.33%高となった。HNTも前週比28.5%上昇している。
📢 ATTENTION!
— Helium🎈 (@helium) February 17, 2023
The Helium Network is officially migrating to @solana on March 27th! Are you ready?
Ensure that you've migrated to the Helium Wallet app for a smooth transition. Keep Hotspots active and online to receive IOT tokens.
More in this thread🧵👇 https://t.co/rzk2xcBEJ0
ネイティブブロックチェーンからソラナチェーンへの移行自体は、昨年9月のガバナンス投票(Helium Improvement Proposal)結果で81.41%の賛成票を得て可決したことに基づくものだ。
Heliumは、無線ネットワーク規格LoRaWANプロトコルに対応した「IoT(モノのインターネット)」向けの分散型ワイヤレスネットワークであり、「Helium Hotspot」と呼ばれる専用の無線ルーターを設置してネットワークの拡大に貢献すると暗号資産(仮想通貨)HNTトークンを入手できる。
HeliumのCOO(最高執行責任者)は、「ソラナへの移行により、ブロックチェーン自体の管理ではなくネットワークのスケーリングに注力することができる。エコシステムの相互運用性向上を目指せる。」とそのメリットを強調した。
ソラナ(SOL)は昨年11月に破綻した大手取引所FTXおよびアラメダ・リサーチの初期投資・支援先であったことで価格が暴落。「Degods」や「Y00ts」といった主要NFTプロジェクトがソラナからの撤退を表明し他チェーンに乗り換えることを発表するなど、一時はチェーン存続そのものが危ぶまれていたが、その後盛り返しつつある。
関連:分散型5Gネットワークを目指すHelium、ソラナに移行へ
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