ビットコイン相場分析
米金融大手JPモルガンのアナリストは21日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)はまだ下値余地があるとの見方を示した。同社の分析を入手した海外メディアが報じた。
ビットコインは今月に最高値を更新した後、現在は下落傾向にある。「CoinGecko」のデータによれば本記事執筆時点で前週比7.2%下落しているが、それでもまだ買われすぎの水準にあるとアナリストは指摘した。
今回JPモルガンのアナリストは、ビットコインの先物取引の状況をもとに買われすぎと判断している。先物のポジションや現物価格に対するプレミアムから、先週に急落していてもまだ買われすぎの水準にあると判断したという。
また、アナリストはビットコイン現物ETF(上場投資信託)への資金流入が減少していることにも言及。実際に3月18日以降は純流出(ネット・アウトフロー)の状態が続いており、特に19日は取引開始後最大の3.2億ドル(約490億円)の純流出となった。
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JPモルガンのアナリストはこういった背景から、4月の半減期に向けて利益確定の売りが継続する可能性が高いとの見方を示している。
価格予想
JPモルガンは先月末、ビットコインの価格は半減期後に4.2万ドル(約635万円)の水準まで下がる可能性があるとの見解を示した。この予測は、ビットコインの生産(採掘)コストに基づいている。
価格予想の前提になっているのが「歴史的に生産コストはビットコイン価格の下限として機能している」ということ。アナリストは、半減期によってビットコインの生産コストが4.2万ドルになると分析している。一方、MacroMicroのデータによると、現時点の生産コストは5万ドル弱(約750万円)のようだ。
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他の相場分析
ビットコインの相場分析については、時間軸などの基準によって様々な見方が上がっている。
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今月には仮想通貨企業Galaxy Digitalのマイケル・ノボグラッツCEOが、ビットコインの価格は10万ドル(約1,513万円)まで上昇する可能性があると予測。そして、大きな出来事が起きない限り5万ドルから5万5,000ドル(約832万円)以下には下落しないとの見解を示した。
一方で、この時ノボグラッツ氏は、現物ETFの資金流入がマイナス(純流出)になった場合は調整局面に入ると発言。そして、相場や資金調達率が過熱するような場合は、調整の準備をしなくてはならないと話した。
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