はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン下落で心理的節目の10万ドル接近

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比−140.82 (0.32%)ドルの44,424ドル、ナスダック指数は−99.38 (-0.50%)の19,954ポイントで取引を終えた。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-3.97%の1BTC=101,000ドルに。

高値は103,228ドル、安値は100,650ドルで推移し、100,000ドルの心理的節目を割り込んだ場合の続落リスクが懸念される。

移動平均線(SMA)では、50MAが98,931ドル、長期線の200MAが76,675ドルに位置する。大極的には強気チャネル内で上昇を継続するも、短期調整リスクが指摘される局面だ。

BitMEXの創業者であるアーサー・ヘイズ氏は、1BTC=75,000ドルまで大幅下落後、250,000ドル水準まで高騰する可能性があるとの予想を示した。

主要アルトコインでは、ソラナ(SOL)前日比-8.2%と大幅安に。過去最高値の更新まで相場を押し上げた背景にあった公式ミームトークンであるトランプ(TRUMP)およびメラニア(MELANIA)トークンの反落も影を落としたものと見られる。

トランプ大統領の就任式演説で暗号資産政策への言及がなかったことから、TRUMPおよびMELANIAは過去24時間で半値付近まで急落した。これらのトークンはソラナブロックチェーン上で発行されており、高騰時に恩恵を享受した一方、価格下落時に資金が逆流した可能性がある。

26日には分散型取引所アグリゲーター「Jupiter」がミームコインローンチパッド「Moonshot」の過半数の株式を取得したと発表したが、上昇要因となっていた市場では利確売りが優勢だった。

関連:仮想通貨 時価総額ランキング|注目銘柄・チャート

市場の思惑が後退

1月20日のトランプ新政権発足前後には、米SEC(証券取引委員会)の議長交代や暗号資産規制緩和への期待が市場にプラス影響を与えてきた。

一方、足元では米政府によるビットコイン準備金設立への思惑が遠のき、失望売りや利益確定売りが先行している。

実際のところ、政府の人工知能(AI)・暗号資産統括責任者であるDavid Sacks氏は、ビットコインを含むデジタル資産の国家備蓄構想について「まだ評価段階であり、具体的な決定は行われていない」と述べており、当面実現しないことを示唆している。

米連邦政府がシルクロード事件などの法執行活動で没収した多額のビットコインを基にした「戦略的備蓄」として検討されていたが、法的枠組みや運用方法が未確定であり、検討自体にも相応の期間を要するものとみられる。

米資産運用会社モルガン・クリーク・キャピタル・マネジメントのCEOマーク・ユスコ氏は、トランプ政権がビットコイン(BTC)に加え、XRPやカルダノ(ADA)を米国の戦略的準備資産に含める可能性に言及した。

同氏は、ブロックチェーン業界リーダーが政府関係者と積極的に連携し、これらの暗号資産が「米国発の金融インフラ」として活用される動きが加速すると予測する。

特にXRPについては、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の基盤や国家銀行システムの基層技術として採用される可能性が議論されていると指摘。リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOがトランプ大統領との会食を通じたロビー活動を展開していることも背景にある。

一方、ビットコイン決済会社ストライクのCEOらからは「リップルの中央集権的な構造が米国の金融主権を損なう」との批判も見受けられる。

関連:ビットコイン1700万円の最高値更新も上値重く、トランプ政権の政策に市場の期待感剥落|bitbankアナリスト寄稿

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:41
分散型AIトークンのFET、 Binance Japanで取扱い開始【国内初】
Binance Japanが国内初となるFET(Artificial Superintelligence Alliance)の取扱いを開始。本記事ではASIアライアンスの概要、FETの用途、将来性、想定されるリスクを解説する。
16:45
なぜSBI新生銀行は投資家に選ばれる? 圧倒的優位性を持つ「SBI証券」との連携メリットを解説
SBI新生銀行が投資家に選ばれる理由は、SBI証券との圧倒的な連携メリットにあります。預り金自動スィープサービスで入金操作不要、年4.2%の高金利預金で待機資金を運用。IPO投資、NISA口座、資産一元管理まで、他の銀行では実現できない理想的な投資環境を徹底解説。
14:36
リップル決済、欧州初の銀行採用 スイスのAMINA銀行と提携
リップルがスイスのAMINA銀行と提携し、欧州初のリップル決済導入を実現。ブロックチェーンと従来の銀行システムを統合し、ほぼ即時の国際送金サービスを提供。両社の協力関係はステーブルコイン保管から決済へと拡大。
13:44
イーサリアム「フサカ」実装直後にPrysm障害、1.8億円の報酬損失が判明
イーサリアムの大型アップグレード「フサカ」実装直後、Prysmクライアントでバグが発生し382ETH(約1.8億円)の報酬機会が失われたことが判明し、ネットワークの堅牢性においてクライアント多様性の重要性が再確認された。
13:22
英国、2027年に仮想通貨規制を本格導入へ 政治献金も禁止方針
英国財務省が2027年施行予定の仮想通貨規制案を策定中。英国金融行動監視機構の監督下で取引所やウォレット企業に透明性基準を義務付け、消費者保護を強化。仮想通貨による政治献金も禁止へ。
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧