はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米リップル、シンガポールで仮想通貨決済拡充へ 決済機関ライセンス取得

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

シンガポールでのデジタル決済トークン事業を加速

米リップル社は3日、シンガポール子会社Ripple Markets APAC Pte Ltdが、シンガポールの中央銀行にあたるシンガポール金融管理局(MAS)から大手決済機関(MPI)ライセンスを取得したと発表した。

このライセンス取得は、シンガポールにおいて「デジタル決済トークン(仮想通貨)サービス」の提供を可能とするものだ。

リップル社は、このライセンスが事業者や金融機関に対する暗号資産関連ソリューションの実用性を強固なものとする、と述べている。そして、これをきっかけとしてデジタル資産の更なる導入を拡大していく方針を明らかにしている。

シンガポールは、その先進的なデジタル資産規制で知られている。クロスボーダー決済、デジタル資産の流動性確保、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入など、暗号技術を最大限に活かしたビジネスや金融機関が集まっており、業界にとって魅力的な環境を提供している。

関連:シンガポール中銀、ステーブルコインの規制枠組み発表

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは次のようにコメントしている。

2017年にシンガポールをアジア太平洋地域の本部として設立して以来、この国はRippleのグローバルビジネスにおいて中心的な役割を果たしている。引き続きシンガポールという前進的な管轄区域での存在感を増していく計画だ。

リップル社によると、2022年に同社の決済ソリューションは、アジア太平洋地域全体での顧客数の大幅な伸びを遂げたという。過去1年にシンガポールオフィスのスタッフも倍増し、地域のニーズに応えるべく取り組んでいる。

今年6月にRipple Markets APAC Pte Ltdは、シンガポール金融管理局(MAS)から決済機関(MPI)ライセンスの原則的承認を受けていた。

関連:リップル シンガポール展開で重要な一歩、 MASから原則承認ライセンス取得

規制の明確性がWeb3事業を引き付ける

また、ガーリングハウス氏は、「MASのリーダーシップにおいてシンガポールが革新、消費者保護、そして責任ある成長をバランスよく推進しており、その結果としてフィンテックおよびデジタルアセットハブとして一流の位置を確立しつつある」とも指摘している。

事実、前日である2日には、米国の主要な仮想通貨取引所であるコインベースがMASから決済機関ライセンスを取得したと発表している。コインベースも、デジタル決済トークンサービスを一般消費者と機関投資家に提供する方針を持っており、スタンダード・チャータード銀行を含むシンガポールの企業との連携を強化していく計画だ。

関連:米コインベースが新たな決済機関ライセンス取得、仮想通貨決済拡充へ

規制の明確性は、企業や機関が仮想通貨ソリューションを探るうえで信頼性を保証する重要な要素となっている。シンガポールは新規投資を引き寄せ、テクノロジーを活用した政府サービスの効率化を進めようとしている。

MASは8月、金融分野のテクノロジーとイノベーションに最大約160億円(1億5,000万シンガポールドル)を拠出すると発表した。「金融セクター技術革新スキーム(FSTI 3.0)」という計画に基づいて3年間にわたり行われる。Web3については「イノベーション加速分野」で資金が提供される。

関連:シンガポール中銀、Web3など最新技術に最大160億円拠出へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧