はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムからスイ、ソラナへ 流動性シフトとDeFiの最新トレンド

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

市場トレンドへの迅速な適応:「メタ」戦略の理解

過去1ヶ月で、仮想通貨・ブロックチェーンイーサリアム(ETH)から大量の資金がスイ(SUI)とソラナ(SOL)に移動している。

これは、Wormhole(クリプトブリッジプロトコル)のデータによるもので、イーサリアムから他のブロックチェーンへと移動した流動性が3億7千万ドルに上り、そのうちほぼ90%がスイとソラナに流れていったことを示している。

出典:Wormhole

このスイの流動性の増加には、エコシステム内で展開されるDeFi・NFTプロトコルのインセンティブ(報酬)が貢献しているようだ。

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の流動性についても、最近のコミュニティ報酬(例えばJitoやPythのような)を目にした後、様々なアプリで続々と展開されるインセンティブを追求する人々によってもたらされると分析される。

関連:Sui開発企業CEOが語る、Web3ゲームの課題とSuiの優位性|WebXインタビュー

関連:仮想通貨Jito(JTO)、バイナンスやBybitにも上場 価格高騰

「meta(メタ)」流動性の巡回

暗号資産(仮想通貨)市場で活動するトレーダーや投資家は、報酬が見込まれるプロジェクトやプラットフォームに迅速に資金を移動させ、利益の最大化を目指す。

この動きは、市場で現在流行している「メタ(meta)」、すなわち最も有効とされる投資戦略やトレンドへの迅速な適応を表している。

「メタ」とは、海外の仮想通貨コミュニティで頻繁に使われる用語で、市場の特定時期における最新かつ最も効果的な投資のアプローチを指している。

「ポイントプログラム」とは

最近のメタの一つは「ポイント」だ。

ポイントプログラムとは、トークン・NFTの取引や流動性提供、ロックアップなど、特定のタスクを完了したユーザーにポイントを付与するDeFi・NFTプロトコルの新たなトークンインセンティブである。

そのポイントは、ユーザーのネットワークへの貢献度を定量的に表すものとなり、将来的なエアドロップや他の報酬に変換される可能性がある。

その他、トークン生成イベントの前、プロダクトが市場に出る前のベータテストを行うための方法として、ポイントプログラムが利用される場面もある。

過去にポイントプログラムで大成功したプロジェクトの例として、Blurが挙げられる。2022年10月に開始され、取引高でOpenSeaを追い抜き、最大のNFTマーケットプレイスとなった。

関連:新興NFT市場「Blur」の週間取引高がOpenSeaを上回った背景は

スイやソラナへの資金流入はDeFiの新しいトレンドへ

最近のイーサリアムからスイやソラナへの資金流入は、市場が「メタ」のトレンドやポイントベースのDeFiプロトコルのインセンティブに起因していることが影響していると考えられる。

先週からソラナエコシステムでは、昨年末から流動性を牽引したPythのステーキングが開始され、今月末よりJupiterにもエアドロップが予定されているため、以降も流動性が高まる可能性がある。

関連:国内取引所bitbank、ソラナ基盤の次世代オラクルPyth Networkと提携

また、スイエコシステムでは、様々なプロトコルでSUIトークンをステーキングしポイントを貯めてそれぞれのプロジェクトのネイティブトークンを得るという戦略も現在のメタの1つだ。

他にも、SEIやTIA(Celestia)、DAレイヤーであるEigenにもポイント稼ぎのために流動性が流れ込んでいることが観測されている。

関連:モジュラー(連結式)ブロックチェーンの次のトレンドは? Celestiaのエアドロップ事例やEigenLayerエコシステムを解説

一方で、ポイントプログラムはユーザーの参加を促進し、プラットフォームの利用を増やすために設計されているが、その価値や分配のタイミングに関する不確実性から批判も受けている。ハイプやFOMO(見逃し恐怖症)を利用しているミームコインも多くあるので、見極めも必要だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
07:20
JPモルガン、イーサリアム上でトークン化MMFをローンチ
JPモルガンは、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーン上で同社初のトークン化したマネー・マーケット・ファンドをローンチ。適格投資家に利回りを得る機会を提供する。
06:35
リップル、ステーブルコインRLUSDをイーサリアムレイヤー2に拡大
リップルが15日、ステーブルコインRLUSDをイーサリアムのレイヤー2群に拡大すると発表した。ワームホールと提携し、オプティミズム、ベース、インク、ユニチェーンでテストを開始。
06:05
イーサリアム保有企業ビットマイン、先週10万ETH超を追加購入
米上場企業ビットマインが15日、先週10万2259イーサリアムを購入したと発表した。総保有量は397万枚に達し、ETH供給量の3.2%を占める。
05:45
ストラテジー、2週連続で1万BTC超を購入
ビットコイン保有企業ストラテジーが16日、12月8日から14日の間に1万645BTCを約10億ドルで追加購入したと発表。2週連続で1万BTC超の購入となり、総保有量は67万1268BTCに達した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧