はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

『将来ETHとXRPはビットコインのドミナンスを上回る』|deVere Group社CEOが大胆な強気予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

将来ETHとXRPはビットコインのドミナンスを上回る可能性を示唆
世界最大手オフショア投資顧問企業deVere GroupのCEOであるNigel Green氏は、ビットコインが5,000%の成長を達成すると強気予想を披露。また金融業界に革命をもたらした点は認めながらも、「新たな技術や仮想通貨が台頭し続け、最終的にはビットコインを打ち負かす」と述べた。
ETFとは
Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託もこの一種。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

将来XRPとETHがBTCのドミナンスを超える

来年でビットコイン誕生から10周年を迎える。

これに際して、世界最大手オフショア投資顧問業deVere GroupのCEOであるNigel Green氏はCCNとのインタビューに応じた。

同インタビューにおいて、同氏はリップルが多くの金融機関と提携している点や、イーサリアムがそのブロックチェーン・プラットフォームによりスマートコントラクトの利用を促進している点を理由に、

次の10年でビットコインは仮想通貨業界に対する影響力やドミナンスを大きく失い、XRPやETHがドミナンスを上回るだろう。

と答えている。

またそれに続けて、さらなる持論を展開した。

公私両方の機関により仮想通貨の採用や利用が大幅に進むことが予想され、さらにデジタル資産がローンチされることが考えられる。

これにより市場競争が激化し、ビットコインのマーケットシェアは失われるだろう

また現在、法定通貨からのシフトが徐々に起きており、この動きは今後10年でさらに加速するだろう。

仮想通貨採用のペースは加速し、次の10年でBTCの時価総額が、現在の価格から少なくとも5,000%の成長が見込まれる

その他多くの専門家が予測:ビットコイン価格年末までに急騰

ビットコインの価格上昇を予測しているのはGreen氏だけではない。

仮想通貨界のエキスパートBobby Lee氏は、20年後には数百ドルに達する可能性があるとしている。

John McAfee氏やその他あらゆる専門家も今年の年末までに220万(20,000ドル)にまで到達すると予測している。

ビットコイン市場回復のカギとは

仮想通貨市場において本稿執筆時点で53.8%のドミナンスを誇るビットコインの価格回復のカギとなる要素として最も挙げられる材料が米SECによるビットコインETFの承認だ。

そもそも、なぜビットコインETF承認が市場回復のきっかけとなり得るのだろうか。

ビットコインETF承認が重要視されるのは、次の点を満たすことで、より好ましい投資手段としての需要が高まり、価格の上昇が見込まれることにある。

特に機関投資家の市場への参入が実現することで、巨額の新規資金流入が期待されている。

(1)規制された金融商品の一つとして、従来の証券取引市場での売買が可能になることで、流動性が高まる。

(2)ETFにはカストディ(保管管理)機能が含まれ、秘密鍵の破損、紛失または盗難による財務損失のリスクが大幅に削減される。(保険等による保障)

ビットコインETF未承認の要因

しかし現在、ビットコインETFは未だに一つも承認されるまで至っていない状況で、その理由として主に以下の3点が挙げられる。

  • (1)少ない取引量
  • (2)不正の可能性
  • (3)KYC(顧客確認)とAML(資金洗浄対策)

価格操作のリスク:少ない取引量

アメリカで規制下にあるどの仮想通貨取引所を取っても、取引高が不足していることを挙げ、それが価格操作のリスクに結び付くとしている。

つまり少額な取引量がETF承認を妨げている最大の要因と明言している。

どの程度の取引量があれば十分なのか、という明確な基準はないものの、規制されていない取引所において価格操作が困難であるかどうかが、一般的なガイドラインとして考えられている。

不正の可能性

米SECは、ビットコイン先物市場であるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とCboe(シカゴオプション取引所)の取引履歴が、潜在的な不正があるかどうか、まだ十分には判断できないと言及している。

価格操作のリスク:クジラの「脅威」

いわゆる「クジラ」とも呼ばれる大口投資家や、仮想通貨市場で大きな役割を果たしてきた店頭取引(OTC)市場の存在も、ビットコイン価格操作リスクの要因としてSECにより、懸念されている

特にOTC取引の場合、匿名で取引を行うことが可能であるが、最近の発表では、OTC市場取引を行なっているShapeShift社が、KYC(顧客確認)とAML(資金洗浄対策)を行っていく方針を発表している。

ビットコインETF承認に向けた動き

以前にコインポストでも報道したように、最有力ビットコインETFの申請企業VanEck社は先日SECのコミッショナーと面会し、承認に当たる根拠について、プレゼンテーションを行っていた。

VanEckによる説明

VanEckはまず、2017年3月に同社のビットコインETF申請が却下されて以来、仮想通貨全体市場状況・プロダクトで起きている変化を以下のようにリストアップした。

出典:SEC

  • 1.CFTC(米国商品先物取引委員会)に規制されているビットコインデリバティブ市場が複数(CME、Cboe、LedgerX)存在する。
  • 2.VanEck Trust社はCFTC管轄下のビットコインOTCの価格に準拠している。OTC取引デスクによる不正が無い限り、価格は価格操縦に影響されない。
  • 3.情報共有の協定がより多く締結されている。CMEとCboeはお互いに情報交換できる。
  • 4.VanEck版ビットコインETFは1シェア≒20万ドル(2200万円)と設定されるため、個人投資家向けではない。

引き続き、「以前非承認された懸念点は以下のように解決した」と主張し、このETFが認可されるべき理由を明らかにした。

出典:SEC

  • ・現在、規制されているビットコインのデリバティブ市場の規模は大きくなっている。
  • ・仮想通貨関連市場、つまりCboe、ビットコイン先物、OTC取引デスクは規制されている。
  • ・コモディティ商品基軸のETPの承認に一致しており、価格操作の懸念点はすでに軽減されている。
  • ・Cboeのルールは当ETFシェアの潜在的価格操作を監視することに当たる。
  • ・投資家に対する保護を促進する。

上述したように、ビットコインETFは未だに一つも承認されていないものの、承認に向けて様々な動きが見られている。

来年で誕生10周年という節目を迎えるビットコイン。様々なニュースと憶測が飛び交う中、今後どのように市場が展開していくのか、その動向に目が離せない。

CoinPostの関連記事

仮想通貨市場の起爆剤『ビットコインETF』はなぜ承認されないのか:今後の展望と最新状況
コインチェック事件以降、暴落と低迷を続けている今年の仮想通貨市場において、市場回復の最も大きな要因として期待視されるビットコインETF。未だ米SECが承認しない理由や今後の課題をまとめた。
『ビットコインは世界中でブレークアウト寸前』マルタのサミットでdeVere CEOが言及
マルタで開催中のブロックチェーンサミットにて、deVereグループCEOは、ビットコインなどの仮想通貨は世界中でブレークアウト寸前まできており、主にFOMOによって起こると予想した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧