はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米当局、「ビットコインETF承認」のフェイクニュース発信者に懲役2年の求刑求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カウンシル被告に懲役2年求刑

米国の連邦検察は12日、米証券取引委員会(SEC)のX(旧称:ツイッター)アカウント乗っ取り事件に関与したエリック・カウンシル・ジュニアに対し、懲役2年を求刑した。

カウンシル被告は2024年1月9日に、SECのXアカウントに不正ログインし、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)が承認されたという偽のメッセージを投稿していた。

この時点で、実際にはまだ現物ETFは承認されていなかったが、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)はこの投稿を受けて一時急騰。その後、偽のメッセージだったことが分かって急落した。

SECとは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

SECは、SIMスワップという手口により不正アクセスされたこと、「多要素認証」を有効にしていなかったことを明かしていた。

関連:米SEC、アカウント乗っ取りについて詳細語る ビットコイン現物ETFの偽投稿で

米国の検察は、カウンシル被告に懲役刑を請求し、次のように述べている。

被告は、不正に身分証明書を作成し、その偽の証明書を様々な通信販売店で提示したこと、そして被害者のオンラインアカウントのパスワードリセットコードを米国および海外の共謀者に送信するという、巧妙な詐欺計画によって利益を得ていた。この行為は、重罰に値する。

検察当局は、この偽装工作が現実世界に影響を与え、市場と金融機関に対する国民の信頼を損なったとも主張した。

懲罰としてだけでなく、金融情報をサイバー攻撃により不正操作することに対する警告のメッセージを示す上でも、懲役2年の刑が適切だとしている。裁判所はまだカウンシル被告に対する量刑を確定していない。

カウンシル被告は2月時点で、弁護士を通じて、共謀して個人情報を窃盗しデバイスに不正アクセスして詐欺を行ったとして有罪を認めていたところだ。

この事件は、偽情報に対する市場の脆弱性や、機関の不正アクセス対策の必要性を浮き彫りにしたものでもある。

AI活用の詐欺も

オンチェーン分析企業チェイナリシスは1月、AIを活用した不正検知ソリューションを提供するAlteryaを買収。最近ではAI(人工知能)も金融詐欺に使われていると指摘した。

生成AIは、詐欺行為をより大規模かつ低コストで実行することを可能にするとしている。詐欺師は精巧な偽のコンテンツを作成したり、各種IDを取得して、ソーシャルメディアなどでユーザーを欺くことができるようになる。

買収により、チェイナリシスは取引所、ブロックチェーン、ウォレットプロバイダーに対して、決済時におけるリアルタイムの不正防止機能と、KYC(顧客身元確認)時の不正検知機能の強化を提供できるようになった。

関連:G7、北朝鮮の仮想通貨ハッキングを議題に検討か

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
15:00
「ビットコイン投資は企業の購買力を守る最高の戦略」フィデリティ提唱
フィデリティ・デジタルアセッツのリサーチ責任者が企業向けカンファレンスで講演し、企業にとってのビットコイン投資の重要性を解説した。
13:50
ソラナ共同創設者、「メタブロックチェーン」を提案 複数チェーン間データを統合
仮想通貨ソラナのヤコベンコ共同創設者が、複数のブロックチェーンデータを統合する「メタブロックチェーン」構想を提案した。低コストなデータ可用性(DA)を実現するものだ。
11:45
Janover、約136ドルでソラナを大量購入 10億円以上の含み益に
ナスダック上場のDeFi Development Corpは、2025年5月12日に172,670SOLのSolanaトークンを平均価格136.81ドルで購入したことを発表した。
11:25
米当局、「ビットコインETF承認」のフェイクニュース発信者に懲役2年の求刑求める
米証券取引委員会のXアカウントを乗っ取りビットコインETFについて偽情報を流した被告に、米検察が懲役2年を求刑した。金融犯罪への厳格な姿勢を示す判断である。
10:45
ビットコインとイーサリアム、異なる強気の動き リサーチ会社が価格動向を分析
K33リサーチとQCPキャピタルの分析によると、ビットコインは100,000ドルを超え、健全な上昇を見せている。米中関税合意を背景に、BTCとETHは安定化を図りながらも新たな動きを見せ始めている模様。
10:20
VanEck、RWAトークン化ファンドを開始 イーサリアムなどに対応
資産運用大手ヴァンエックは、同社初のRWAトークン化ファンド「VBILL」をローンチ。イーサリアム、ソラナ、アバランチ、BNBチェーンのブロックチェーンに対応する。
07:55
XRPの価格動向 バイナンス先物データに見る強気の兆しとは、アナリスト分析
アナリストBorisVestの分析によると、XRPはバイナンスで売り圧力が吸収され、強気シグナルが点灯。OI(建玉)の上昇と共に、価格上昇の可能性が高まる模様だ。
07:15
ビットコインの「実現価格」が示す強気相場継続のシグナル、Cryptoquantアナリスト分析
Crypto Daの分析によると、仮想通貨ビットコインの「実現価格」が上昇を続けており、強気市場が続くことを示唆。マイクロストラテジーや機関投資家のBTC購入が価格上昇を牽引。
07:05
タイ政府、デジタル投資トークン「G-Token」発行へ
タイのピチャイ財務相は、デジタル投資トークン「G-Token」の発行計画を発表。発行規模は200億円であることや仮想通貨ではないことなどが明らかになっている。
06:10
米SEC、ソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期
SECがグレースケールのソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期。ブラックロックのビットコインETFにおける「現物償還方式」導入の是非も引き続き審査へ。
05:55
ビットコイン準備金法案など2件に拒否権発動 ボラティリティ懸念で、アリゾナ州知事
アリゾナ州のホブズ知事がビットコイン準備金や州機関による仮想通貨決済法案を拒否。唯一署名したのは仮想通貨ATMの詐欺対策強化法。全米でビットコイン投資への慎重姿勢が広がる中、アリゾナも追随。
05:40
ソフトバンク出資の『21キャピタル』、合併に向け約680億円のビットコイン取得
テザーが約4812BTC(680億円相当)を取得。買収合意に基づきキャンター・エクイティ・パートナーズとの合併に活用。Strike創業者が率いる『21キャピタル』はビットコイン特化企業として始動へ。
05:30
ロンドン資産運用会社がイーサリアムを大量購入、過去一週間で700億円相当分取得
ロンドン拠点のAbraxas Capitalが、過去6日間で約21万ETHを取得。AaveからUSDTを借入しBinanceに入金。ペクトラ・アップグレードを契機にETH価格は急上昇。
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧