
BTC投資戦略を本格化
米ナスダック上場の中国系繊維・アパレル企業アデンタックスグループは2日、ビットコイン大口保有者との間で最大12,000 BTCの買収に関する拘束力のない基本合意書を締結したと発表した。現在の市場価格ベースで約13億ドル(約1,900億円)相当の規模となり、取引完了時は新規発行の普通株式との交換により決済される予定となっている。
この発表は同社が5月15日に複数の独立したビットコイン保有者との協議を公表した件の続報となっている。当初は8,000BTCの取得が検討されていたが、今回の基本合意により買収規模が1万2000BTCまで拡大された形となっている。
今回の基本合意書は取得の予備的枠組みを示すものとなっている。確定的な契約の交渉・締結、デューデリジェンスの完了、通常の承認手続きが条件となり、最終的な取得BTC数や発行株式数は相互合意により決定される見通しだ。
同社経営陣はビットコインの世界的な認知度と流動性を背景とした現在の強気相場を活用するため、長期的なビットコイン投資戦略に重要なリソースを配分する強い意向を表明。中国・深圳に本社を置く同社は繊維・物流事業からの事業多角化を図る方針を示している。
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