
カタール王族系投資ファンドも参加
ロンドン証券取引所に上場する金探査会社Hamak Gold Limitedが7月3日、ビットコイン(BTC)財務戦略の導入を発表した。同社は新規投資家からの引受と募集により247万ポンド(4.8億円)の資金を調達したと明らかにした。
資金調達は1株0.8ペンス(前日終値から27%割引)で実施され、3億837万5000株の新株を発行した。投資家にはカタール王族のシェイク・ナイェフ・ビン・エイド・アル・タニの投資機関MBS Global Investmentsも含まれ、10万ポンドを出資したとされる。
新たに会長に就任したNick Thurlow氏は「メインマーケット上場企業として英国のビットコイン資金管理を主導する変革的機会を捉える」と述べた。同社は既存の金探査事業と並行してデジタル資産事業を展開する方針を示している。
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発表を受けてHamak Goldの株価は一時急騰したが1.6%の下落で取引日を終えた。
英国では金鉱会社のビットコイン戦略導入が相次いでおり、ブルーバード・マイニング・ベンチャーズも先月金採掘事業の将来収益をビットコインに変換する戦略を発表した。同社は韓国とフィリピンに約180万オンスの推定金資源量を保有し、英国上場鉱業企業として初めてビットコイン優先の資金管理手法を採用した。
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