
スイ関連銘柄への投資信託が登場
米大手暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケールは12日、Sui(スイ)エコシステムの基幹プロジェクトとして位置づけられる、DeepBook(DEEP)とWalrus(WAL)の2つの投資信託を発表した。
DEEPとWALは現時点で総ロック価値(TVL)や取引量は目立って高くはないが、Suiエコシステムの金融・データ基盤として重要な役割を果たすと注目される。
- DeepBook(DEEP):Suiブロックチェーン上で高速・低遅延の注文取引を実現する基盤インフラ。主に機関投資家やマーケットメイカーをターゲットとする。
- Walrus(WAL):分散型データ層として、安全性・プログラム連携・拡張性を実現。SNSやゲーム、プロダクティビティツールなど幅広い用途に活用される。
グレースケールのプロダクト&リサーチ責任者、レイハネ・シャリフ・アスカリ氏は「DeepBookとWalrusはSuiの革新を推進し、次世代のスケーラブルなブロックチェーンアプリを支える」と述べている。
グレースケールはアルトコイン投資信託のラインナップを拡充しており、昨年はAIテーマのファンドを組成。なお、Sui経済圏のプロジェクトが採用されるのは今回が初めて。
2つの投資信託「DeepBook Trust」「Walrus Trust」は、機関投資家および適格投資家向けに提供される。
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スイ(SUI)とは
Sui(スイ)は元Metaのエンジニアが設立したMysten Labsが開発する高性能ブロックチェーンで、高速・低手数料・優れたユーザー体験を特徴とする。並列トランザクション処理とMove言語を採用している。
仮想通貨SUIは、2023年5月のメインネット開設ながら、執筆時点で時価総額2兆円、市場14位まで急成長。昨年8月には投資信託「Grayscale Sui Trust」が組成された。
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