
BNBを初採用
分散型ステーブルコイン発行プロジェクト エテナ(Ethena)のリスク委員会は22日、同社のステーブルコインUSDeの永続先物担保を裏付ける初の新規資産として仮想通貨銘柄のBNBを承認したと発表した。これと同時に、イーサリアムとビットコインを超えてサポートを拡大するための定量的閾値とガバナンス規則を設定した正式な「適格資産フレームワーク」を導入した。
委員会はXRPとハイパーリキッドのHYPEが初期閾値を満たしていると付け加え、リスク審査と実装を経て次にオンボード可能と指摘した。USDeは現在流通供給量118億ドルで第3位のステーブルコインの地位を占めている。
新フレームワークは流動性、貸借、市場構造チェックをクリアする大型キャップ資産への追加ヘッジの一部を可能にする。適格資産の最低基準として10億ドル以上の総OI(建玉)、単一取引所で30%以上のOI集中度、12か月以上の継続取引実績などが設定された。
エテナの「合成ドル」USDeは仮想通貨永続先物を通じたデルタヘッジとETHなどの仮想通貨ペアリングにより1ドルのペッグを維持する設計だ。委員会は適格候補の基準と常設プロセスを公表し、リスク管理を損なうことなく担保源の拡大を目指している。
実装ガイダンスでは、コイングラスのオープンAPIを通じてバイナンス、バイビット、OKXの取引データを収集し包括的な評価を実施している。BNB、XRP、HYPEが全ての閾値をクリアした一方、SUイとADAは主要な流動性とOI要件で不合格となった。
なお、BNBは22日、過去最高値を更新し、899.77ドルの値をつけた。
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