
設立3カ月で大規模増資計画
米証券取引委員会(SEC)が22日に公開した文書によると、ナスダック上場企業のハイパーリキッド・ストラテジーズは、普通株式の発行を通じて最大10億ドル(約1,500億円)の資金調達を目指すS-1届出書をSECに提出した。
届出書によると、同社は最大1億6,000万株の普通株式を発行する計画だ。調達資金は一般事業目的に充当され、その中には公開市場でのHYPEトークン(HYPE)の購入も含まれる可能性がある。
ハイパーリキッド・ストラテジーズは、今年7月にナスダック上場のバイオテック企業ソネット・バイオセラピューティクスとの逆合併を通じて設立された仮想通貨保有企業だ。アトラス・マーチャント・キャピタルやパラダイムなどの支援を受け、設立時に約1,260万HYPEトークン(当時の価値約5億8,300万ドル)と3億500万ドルの現金、合計約8億8,800万ドル相当の資産を保有している。
関連:ハイパーリキッド、HIP-3実装で永久先物市場の自由構築が可能に
HYPEの値動き
HYPEトークンは2024年11月の上場時の約3.57ドルから急速に上昇し、2025年9月には過去最高値の59ドルに達した。わずか半年間で約1,500%の上昇を記録し、仮想通貨市場で最も注目を集めるプロジェクト及びトークンの一つとなっている。現在は35ドル前後で取引されている。
関連:ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説