はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

行政DX特化の「GARコイン」を発行

ドラレコ映像の活用システムなどを提供する株式会社セトラスは2日、市民の車載映像を自治体の業務に生かし、その貢献度に応じて独自の暗号通貨で価値を還元する「地方創生モデル」を発表した。

日常の運転で撮影される映像を、道路管理や防犯対策に活用。住民が地域に貢献した分だけ、報酬として「GARコイン」が付与される仕組みだ。

同プロジェクトでは、一般的な「暗号資産(仮想通貨)」のように投機取引を前提とするのではなく、行政がデータ活用によって得た“確定済みの価値”をトークン化して返す仕組みであるため、用途特化の「暗号通貨」として位置付けている。

サービスの全体像 出典:セトラス

通常のトークンは将来の成長期待を価値の源泉とするが、同社が発行する「GARコイン(Government Assistance Reward Coin:行政協力報酬通貨)」は自治体が映像データを業務に活用した実績、つまり「すでに確定した成果」を裏付けとする。

よって、投機目的の事前購入はできず、データ提供への対価としてのみ入手可能だ。

GARコイン獲得までの流れ 出典:セトラス

背景には、住民の協力が得られにくい自治体DXの構造的な課題がある。データ収集を住民の善意に頼るだけでは参加が長続きしない一方、自治体側も限られた予算で十分な謝礼を用意しづらい。

セトラスは、これまで行政側で“成果として積み上がりながら還元されてこなかった信用価値”に着目。この価値を暗号通貨として可視化し、住民に直接返すことで、予算によらない新しい価値循環を生み出せるとしている。

実証実験へ

セトラスは現在、このモデルを検証するパートナー自治体を3枠限定で募っている。人口減少や広大な管轄面積によるインフラ維持負担を抱える地域が主な対象。

導入・運用にかかる費用は同社が負担し、約3〜6ヶ月の実証期間を経て本格導入を検討する流れとなる。試算では業務コストを最大6割削減できる可能性があるという。

参加する市民は専用の無料アプリを通じて映像を提供。提供される映像は、自治体が必要とする部分のみが自動で抽出・送信される。運転免許を持つ住民であれば年齢を問わず参加でき、地域経済への新たな貢献手段になると同社は説明している。

映像提供から報酬還元までの循環モデル 出典:セトラス

以下は路面状況を可視化したマップの公開サンプルページ。

東京都江東区における路面診断マップの例 出典:セトラス

セトラスとは

セトラス(CETRAS)は、ある誘拐事件をきっかけに開発されたドラレコ映像活用システムである。犯罪や災害など予測不能な事象が発生した際、その付近を走行していた車両の映像に素早くアクセスし、必要とする機関と連携できる仕組みを提供している。

同社はドラレコを単なる事故の証拠保全装置ではなく、社会全体の「動く防犯カメラ」として再定義することを目指している。

今回のプロジェクトで市民が映像提供に使用するのは、同社が無料で提供するドラレコアプリ「CETRAS」。日常の運転がそのまま防犯パトロールとなり、特定エリアの走行量に応じてポイント報酬を得られる機能も備える。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/15 月曜日
19:10
CoinDesk JAPAN運営のN.Avenue、独自ブランド「NADA NEWS」へのリブランディングを発表
N.Avenue運営のWeb3メディア「CoinDesk JAPAN」が2026年より独自ブランド「NADA NEWS」へリブランディング。メディア・コミュニティ・暗号資産インデックスを統合し、日本のデジタル資産市場向け情報基盤を構築する。12月下旬グランドオープン予定。
17:41
分散型AIトークンのFET、 Binance Japanで取扱い開始【国内初】
Binance Japanが国内初となるFET(Artificial Superintelligence Alliance)の取扱いを開始。本記事ではASIアライアンスの概要、FETの用途、将来性、想定されるリスクを解説する。
16:45
なぜSBI新生銀行は投資家に選ばれる? 圧倒的優位性を持つ「SBI証券」との連携メリットを解説
SBI新生銀行が投資家に選ばれる理由は、SBI証券との圧倒的な連携メリットにあります。預り金自動スィープサービスで入金操作不要、年4.2%の高金利預金で待機資金を運用。IPO投資、NISA口座、資産一元管理まで、他の銀行では実現できない理想的な投資環境を徹底解説。
14:36
リップル決済、欧州初の銀行採用 スイスのAMINA銀行と提携
リップルがスイスのAMINA銀行と提携し、欧州初のリップル決済導入を実現。ブロックチェーンと従来の銀行システムを統合し、ほぼ即時の国際送金サービスを提供。両社の協力関係はステーブルコイン保管から決済へと拡大。
13:44
イーサリアム「フサカ」実装直後にPrysm障害、1.8億円の報酬損失が判明
イーサリアムの大型アップグレード「フサカ」実装直後、Prysmクライアントでバグが発生し382ETH(約1.8億円)の報酬機会が失われたことが判明し、ネットワークの堅牢性においてクライアント多様性の重要性が再確認された。
13:22
英国、2027年に仮想通貨規制を本格導入へ 政治献金も禁止方針
英国財務省が2027年施行予定の仮想通貨規制案を策定中。英国金融行動監視機構の監督下で取引所やウォレット企業に透明性基準を義務付け、消費者保護を強化。仮想通貨による政治献金も禁止へ。
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧