ニコラス・ウェルスが新たなETFを申請
資産運用会社ニコラス・ウェルスは9日、米国の夜間取引時間にのみ暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を保有するETF(上場投資信託)の申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
この製品「Nicholas Bitcoin and Treasuries AfterDark ETF(NIGHT)」は、ビットコインのオーバーナイトリターン特性を捉えることで長期的なキャピタルゲインを目指すとしている。
米国で取引されるビットコイン先物契約、ビットコイン価格と連動する上場投資信託、およびビットコインオプションへの投資を行うものだ。
米国の夜間取引時間(市場の引け時間から次の市場の開始時間まで)にビットコイン関連製品をロング(価格が上がると利益が出るポジション)で保有し、米国の日中取引時間には短期の米国債およびその他の現金同等物を保有するように設計されている。
ニコラス・ウェルスは、この仕組みについて次のように説明した。
このアプローチは、米国夜間取引時間帯におけるビットコインのパフォーマンスを反映し、歴史的に異なるリターンとボラティリティ特性を示してきた米国日中取引時間帯におけるエクスポージャー(価格変動の影響を受けること)を軽減することを目的としている。
米国市場が閉まった時にビットコインを購入し、市場が開いた時に売却するものだ。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏はこの戦略について、チャートを示して次のようにコメントした。

出典:バルチュナス氏X投稿
昨年のデータを調べたところ、実際に利益の大部分は時間外取引で発生していることがわかった。昼間のETF資金フローも市場に影響を与えている部分があるだろう。ETFに関連したポジション調整や、ETFへの資金フローを参照したデリバティブ取引などがこの現象の背景にある可能性がある。
とはいえ、この「ビットコイン・アフター・ダークETF」はより良いリターンを出す可能性もあるので、今後の動向を見守りたい。
ニコラス・ウェルスは、「NIGHT」と同時に、「Nicholas Bitcoin Tail ETF(BHDG)」も申請した。これは、オプション戦略を用いてビットコインの大幅下落時に投資家を保護することを目指すものだ。
ビットコインが急落した場合には、ファンドが保有するビットコインのロング・プット・オプション(将来、あらかじめ決めた価格で売る権利)は価値が上昇するように設計されている。
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ETFとは
株式のように取引所で売買できる投資信託のこと。英語でExchange Traded Fundの略。



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