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半減期を終えたばかりのライトコイン、ハッシュ値下落でビットコイン(BTC)市場にも警戒感

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況
半減期を終え、安定水準を保っていたライトコインのハッシュレートが下落。最新のビットコイン市場と今後の注目点も交え解説。

仮想通貨市況

8日の仮想通貨市場でも、ビットコイン(BTC)の強さは堅調だ。8月に入り高値を目指すビットコインは、6日に一服するも再び上昇に転じた。

4h足で俯瞰してみた場合に意識されているラインは、概ね以下の通りだ。

この場合の収束点は12日にあり、数日以内には次の「方向感」が出そうな情勢か。8日現在は、糸の切れた凧のようにフワフワと漂っており、新規ポジションを取りにくい位置で推移しているため、市場参加者に迷いも見受けられる。

現在の国際金融市場が、極度の視界不良に陥っていることに疑いの余地はない。

各国で再燃する地政学リスクに加え、金融緩和を発端とする「通貨安競争」で為替市場も混迷を極めている。11年ぶりの水準まで急落した人民元は「為替操作」だとする米国との緊張を高め、日韓関係の悪化などの影響で韓国ウォンも大幅続落、ドル円が105円台を付けるなど、外部環境の悪化で日米株式市場が面白くない場面が続く。

また、これらの強い不確実性によって、個人投資家の資金は、日本円やゴールド、ビットコイン(BTC)といった逃避先を探る局面にあると言えるだろう。

その一方で、緊急避難先や投機目的の場合は資金抜けも早い。マザーズや米NASDAQなど新興市場の出来高急増が続き、再び大商いとなった場合は、資金の逆流にも留意しておきたい。

ビットコイン高騰続く

一部アルトコインでは、時価総額6位に位置するバイナンスコインが、前日比10%高とビットコインのパフォーマンスを超える好調さを見せたが、主要通貨を含めたアルトコインは、資金が抜ける動きに歯止めがかからない。

ビットコインのドミナンスは、ビットコイン高・アルト安の状況を受け続伸。CMCのデータでは18年以降の最高値78.8%に達した。

ビットコインが高値を維持する理由には、米中貿易摩擦の激化などを背景にしたリスクオフムードの影響がある。

各国の中銀が利下げを断行したことで、金融緩和政策が加速および通貨安戦争の様相を呈している。

世界金融市場の資金は債券市場に流れ込み、各国の国債利回りが次々に過去最低値を更新した。米10年債利回りが急低下で16年以来の低水準、ドイツでは前年限の国債利回が0%をしたまわるなど、国際的に経済のリセッションが起こる可能性が懸念されている。世界全体へ米中貿易摩擦の余波が広がりつつある。

世界同時株安の状況に逆相関するビットコインは、金融市場から安全資産として機能しているとの見解も日に日に増加。マスメディアの論調にも変化が見られる。

BTCチャート
米NYダウチャート
ゴールドチャート
ドル円チャート

関連:株式市場と逆相関するビットコイン、ゴールドとの相関指数は急上昇

米フォーブス紙では、ビットコインが安全資産に仲間入りしたとのタイトルコントリビュータの記事を公開。世界経済の不透明さが拡大する中で、マクロ経済との関連づけられる動きが広がってきているとのコメント が掲載された。

仮想通貨研究会社メサーリ(Messari) の研究者からは、安全資産としての見方が強まる中で、金融危機の中で資金が流れ込んだ2008年からの金の値動きと同様の価格推移をしても驚かないとのコメントを残した。

ライトコインのハッシュレートが低下

半減期を終えたライトコインのハッシュレートは、半減期後は安定した推移を継続していたが、8日に入り大きくハッシュ値を下落させた。

ライトコインの半減期後の推移は来年2020年に控えるビットコインの半減期の参考ケースとしての注目度も高く、今後ハッシュレートがどれほど下落する可能性があるか、重要な指標になり得る。前回の4年前とハッシュレートとマイニング市場参加者の規模が全く異なるためだ。

5日に半減期を終えたライトコインのハッシュレートは、450TH/sで推移していたが、7日に入り下落に転じると、8日には一時371TH/sまでハッシュ値を落とした。8日にはライトコインの難易度調整が行われたが、約4%の調整と小幅調整に収まったことが理由にあると見られる。

本来、半減期後に利益率が大幅に低下することを受け、マイナー間の競争(撤退を含めた利益競争)が行われると見られたが、ハッシュレート値が思ったより低下せず、高い水準のまま難易度調整を終えた。

現状のデフィカルティとハッシュレート値を見た上で、半減期前の大多数のマイナーが利益水準から大きく上回っていないことを考えると、一定数のマイナーは利益率がマイナスに下回っている可能性が考えられる。

現時点で低水準域に達している訳ではないが、マイナーの撤退が一時的に続く可能性がある。

ライトコインの場合採掘アルゴリズムがScryptであることから、ビットコインやビットコインキャッシュ(BCH)のSHA-256とは異なり、大きなハッシュ値を移しにくい通貨である(対応通貨にはverge、デジバイト、gameクレジットなどがある)が、ライトコインのハッシュレートが予想以上に下落した場合、ビットコインの半減期後にはより大きな警戒感が生まれる可能性もある。

また、中国の四川省などにおけるマイナーの豊水期は10月を目処に終わりを迎える。年末には米IRSなどの監視強化で警戒感高まる税金確定時期もあるため、2017年、18年とともに年末の市場下落には一定の警戒感が生まれそうだ。

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