はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンの人材不足問題 産学連携による革命が必要=米リップル社幹部

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーン業界の人材不足とその解決策
ブロックチェーン業界で起きる世界的な技能格差と人材不足。リップル社幹部は、産学連携によるブロックチェーン教育の改革が必要だと、解決策を詳しく説明した。

ブロックチェーンの人材不足問題

米リップル社の「社会的影響」部門責任者のKen Weber氏は、世界における主要な公共政策に焦点を当てるデジタルメディア「Open Access Government」に寄稿し、産業界の現状に即したブロックチェーン人材の教育および育成の重要性を訴えた。

ブロックチェーン技術の導入を検討する公的機関や企業が飛躍的に増加する傾向にある中、求人サイトHiredは、この1年間で、ブロックチェーン開発スキルを有するソフトウェアエンジニアに対する需要が、517%という驚異的な伸びを見せたと発表。Weber氏は、このレポートを引用し、需要が供給を大幅に上回る問題に発展していると警告する。

この問題を解決する鍵となるのが、教育と訓練なのだが、現状では、技術の変化とブロックチェーン採用のペースに、次世代の人材を育成する教育システムがついていけていない状況だとWeber氏は見ている。 現在、世界の上位50大学の40%以上が、すでに法律、工学、数学、経営学など、さまざまな分野に関連したブロックチェーン・暗号資産のクラスを提供しているが、必要とされるスキルのギャップを解消するためには、実際の業界における役割や業務に即したカリキュラムを提供する必要があると注意を促している。

Weber氏は、ブロックチェーン人材不足問題について次のように分析している。

問題の大半は、企業が2種類のブロックチェーンの専門家を必要としていることにある。まず、技術を深く理解し、直ちに変更を実装できる技術者が必要となる。

次に、企業は、ビジネス目的達成のためのブロックチェーン導入を含む意思決定を行うことができる、非技術系の上級従業員職を充す必要がある。ただし、そのためには、これらの従業員が技術に関する実用的な知識を有していなければならない。

産学連携の必要性

ブロックチェーン人材不足のギャップを埋めるためには、ブロックチェーンが実社会においてどのように活用され、どのような影響を与えるのか、当の学術機関が意識を高める必要があるとWeber氏は指摘。そのために有効な方法の一つとして、会議やイベントの共同開催、また協働プロジェクトなどの、産学連携を推奨した。

同時に、Weber氏は、技術カリキュラム作成のため、学術機関に協力している企業は、わずか38%だという調査結果に言及し、企業側の努力の必要性も示唆している。

産学連携の成功例として、同氏は、ボンベイのインド工科大学(IIT)取り組みを挙げている。同大学のShyamasundar教授は、学生とともに、他の学術機関、業界および政府とワークショップを開催したり、ブロックチェーンプロジェクトに関するコンサルティングとアドバイスを行ってきたが、その中から、IIT 開発の土地管理プロトコルが、インド政府の政策委員会NITI Aayogに採用されるといった、具体的な成果も生まれている。

このような例から、Weber氏は、学術機関が産業界と連携して、ブロックチェーンの理解を深め、秩序だった堅牢なカリキュラムを開発することで、ブロックチェーン人材問題が解決の方向へ向かうだろうと述べている。

さらに、産学共同で分野をまたいだ研究開発を行うことで、教育機関や、そこで学ぶ学生達が、ブロックチェーンエコシステムの構築に大きく貢献する機会を与えられることに繋がり、最終的には、学生が、実際のビジネス環境で活用できる独自のブロックチェーンスキルを身につけることを可能にすると主張した。

ブロックチェーン技術の開発促進と普及のためには、有能な人材育成は必須である。 今後、多くの学術機関が業界と連携し、実情に即した効果的な教育システムを構築して行くことを期待したい。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/13 水曜日
07:50
レイ・ダリオ「ビットコインは安全資産ではない」、セイラーが反論
ブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏が、ビットコインのプライバシー欠如やハイテク株との相関性を指摘し、ゴールドへの支持を再表明。これに対しストラテジーのマイケル・セイラー氏はデジタル資本としての優位性を強調し、パフォーマンスの差を指摘して真っ向から反論した。
07:05
米上院、ウォーシュ氏のFRB理事就任を承認 議長就任への採決は今週予定
米上院は5月12日、ケビン・ウォーシュ氏を連邦準備制度理事会(FRB)理事として51対45で承認した。議長としての承認採決は今週中に予定され、パウエル議長の任期は今週金曜に終了する。
06:40
JPモルガン、ステーブルコイン準備金投資ファンド「JLTXX」を申請
米金融最大手のJPモルガンが、イーサリアム採用の新たなトークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)「JLTXX」の設立をSECに申請。米国の最新ステーブルコイン規制法案に基づく準備金維持要件に特化した設計となっており、RWAトークン化と規制準拠の融合を加速させる。
06:25
クラーケン親会社ペイワード、フランクリン・テンプルトンと提携 トークン化資産展開を加速
クラーケンの親会社ペイワードとフランクリン・テンプルトンが戦略的提携を発表。xStocksフレームワークを通じたRWAトークン化の共同開発、BENJIのプラットフォーム統合、機関向け利回り商品の設計が柱となる。
06:05
バックト、ステーブルコイン事業へ全面転換
米仮想通貨サービス企業バックト(Bakkt)が2026年Q1決算を発表。取引量の減少により売上高が前年比77%減の約2.4億ドルとなり赤字転落した一方、DTR買収完了に伴いステーブルコインとAIを活用した決済インフラへの戦略的転換を宣言。
05:40
不正承認に対処 イーサリアム財団、取引の「ブラインド署名」廃止へ
イーサリアム財団のトリリオン・ダラー・セキュリティ・イニシアティブは5月12日、取引承認を人間が読める形式で表示する「クリアサイニング」の公開標準を発表。ブラインド署名による損失防止を目指す。
05:00
米労働組合、クラリティー法案に反対 14日の採決前に圧力
AFL-CIOやSEIUなど米主要労働組合5団体が上院議員にクラリティー法案への反対を要請し、退職年金への影響を警告した。上院銀行委員会は同日に309ページの修正草案を公開し、14日に審議を予定している。
05/12 火曜日
22:02
KDDIがCoincheck Groupと資本提携を締結 合弁設立し仮想通貨ウォレット事業へ参入
KDDIは2026年5月12日、Coincheck Groupと資本提携・コインチェックと業務提携を締結したと発表した。3社の合弁「au Coincheck Digital Assets株式会社」(KDDI 50.1%・コインチェック 40%・auフィナンシャルHD 9.9%)を設立し、2026年夏に仮想通貨ウォレットサービスの提供を予定する。KDDIはCoincheck Groupの発行済株式14.9%を取得する見込み。
17:41
ブータン、100BTCを売却 保有残高は9月末に枯渇の可能性=アーカム
アーカムの分析により、ブータン政府が2026年に入り約362億円超のビットコインを売却済みと判明。現在の売却ペースでは9月末に保有残高が枯渇する見通し。
16:19
ビットコイン、オンチェーン活動・収益性が同時改善 グラスノードが指摘
グラスノードの週次レポートによると、BTCのオンチェーン活動・収益性・ホルダーポジションが同時改善。ただし資本流入は鈍化しており、市場は依然としてリスク変化に敏感な状態が続いている。
15:35
米上院銀行委、「クラリティー法案」草案を公開 ステーブルコイン利回り禁止など盛り込み
米上院銀行委員会が309ページのクラリティー法案草案を公開。SECとCFTCの管轄区分明確化、ステーブルコイン利回り禁止、CBDC規制など包括的な仮想通貨規制の枠組みを提示。5月14日に委員会審議へ。
14:43
三井物産デジタルAMが底地デジタル証券を発行、イオン大宮の土地に10万円から投資可能
三井物産デジタルAMが日本初の底地デジタル証券を発行。イオン大宮の土地に10万円から投資でき、年3.4%の予想利回りとWAON POINT優待が魅力。
13:05
マラソン決算、AIインフラ開発もビットコイン採掘は「基盤事業」
クリーンスパークが2026年1〜3月期決算を発表。BTC評価損が影響して純損失を計上、売上高が前年同期比で18%減少した。BTC採掘を基盤としつつAI対応データセンターを開発している。
12:44
アーサー・ヘイズ、AI投資とドル流動性拡大でビットコインに追い風と分析
アーサー・ヘイズが新論考を公開。AI覇権争いによる信用膨張と米イラン開戦を背景に、ビットコインの強気相場が本格化すると主張した。
11:45
メルカリ第3四半期決算、営業利益70%増 メルコインの仮想通貨収益は横ばい
メルカリが2026年6月期第3四半期決算を発表。売上収益は前年同期比16.1%増の1672億円、コア営業利益は74.5%増。メルコインの仮想通貨収益は13億6200万円と前年同期から横ばいで推移した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧