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米Gemini、カストディサービスを提供へ 18種類の仮想通貨の保管に対応、即時取引を可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Geminiが仮想通貨保管サービスへ参入
仮想通貨取引所Geminiが新たに、仮想通貨のカストディサービスの提供を開始する。ビットコインやイーサリアムなど18種類の仮想通貨に対応、オフラインの保管状況からでも、特定の仮想通貨の即時取引が行えるサービスを展開する。

Geminiが仮想通貨保管サービスへ参入

ウィンクルボス兄弟によって設立された仮想通貨取引所Geminiは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)に監督されるカストディサービス(仮想通貨保管サービス)のローンチを明らかにした。「Gemini Trust Company」を通じて、「ジェミニ・カストディ」の提供を行う。

これまで取引までに時間がかかっていた資産管理に信用貸しの仕組みを追加、オフラインの保管状況からでも、特定の仮想通貨の即時取引が行えるサービスを展開する。

合計18種類の仮想通貨が取り扱い対象となり、ラインナップにはビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインの他に13種類のERCトークンがリストされる予定だ。Geminiが運営する取引所において取引できる仮想通貨の数が6種類であることを考慮すると、今回のサービスで取り扱われる仮想通貨の数はより多くの通貨ラインナップを提供する。

仮想通貨保管サービスにおいては、Geimini社を含め競争が激化している。例えばコインベース社は、機関投資家向けに仮想通貨保管サービスを提供してきたXapo社の買収を通じ、事業を拡大している。同時に、AnchorageやFidelity Digital Assetsといった新たなプレーヤーの参入も相次いでいる。それでもなお、多くの投資家がセキュリティと取引時の利便性・即時性を両立できる保管サービスを求めてきた。

この要求に対応するため、コインベースやBitGoはOTCサービスと保管サービスを統合し、オフラインのストレージを通じた直接取引を提供する製品を今年初めにリリースしている。1月には、BitGoがGemini Global Tradingと協力してコールドストレージを通じた即日決済のテストを開始し、また3月にはコインベースが同様に即時取引への対応を開始した。

業界内で様々なプレーヤー同士の競争が激化する中、Geminiは製品をどう差別化していくか模索している。以下は、The Blockによるインタビューである。インタビューに対応したJeanine Hightower-Sellitto氏はGemini社のマネージングディレクターを務めており、 Nasdaqの証券取引所から1年前にGeminiへ参画した。

Gemini社への取材内容

Gemini社は保管サービスにおいて競合他社とどう差別化していくのでしょうか。

我々の提供するGemini Custodyは、仮想通貨の保管サービスにおいてユニークな価値を発揮できると信じている。Geminiは現在運営している取引所において、コールドストレージを利用しながら板取引に流動性を提供している実績がある。OTCトレードと板取引上でのトレードには大きな違いがある。

Gemini Custodyの即時取引の仕組みについて説明してもらえますか。

当サービスでは、顧客自身がストレージからの資産移動を行うことなく、顧客の残高を通じて取引所での取引が行える。これによって、顧客は資産をオフラインで保管しながらも、リアルタイムでのマーケット機会を逃すことなく取引所での即時取引に対応できる。そのため、市場に価格の変動が生じた場合、実際に口座間で資産が移動するのを待つ必要がない。

また、コールドストレージに保有している資産を取引所用のアカウントに移行することも可能だ。コールドストレージからの引き出しにおいてはセキュリティが担保されており、これらの資産を用いても即時取引を開始することができる。

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記事提供:THE BLOCK
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