はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコインの採掘ハッシュレート40%もの急落要因を探る、過去2年間で最大幅

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニングハッシュレートが大幅下落
ビットコインネットワークのハッシュレートが24日、一時40%近い大幅下落を記録。過去2年間で最大幅の急落となった。

マイニングハッシュレートが大幅下落

ビットコインネットワークのハッシュレートが24日、突如急落した。

ハッシュレートデータを掲載するBlockchain.comのデータによれば、一時1億TH/sの大台を超え、21日に9800万TH/sあったBTCハッシュレートは23日の更新データで、6738万TH/sまで急落。-40%近い大幅下落を記録した。

マイニングのハッシュレートは、ビットコインネットワークの採掘状況や、派生企業の動向を知るリアルタイムデータとして、ビットコインの価格と比例した推移を継続してきた。2018年の9月には、市場急落とともに中小マイナーの撤退が影響し大きく下落、相場と相互作用する形で、BTC相場の下落要因に挙がった。

その後、2019年の市場高騰とともに過去最高値を更新まで急伸。年初から3倍水準まで値を伸ばしていた。

今回のハッシュ値の下落は、原因こそ明らかになっていないものの、過去2年間で最大の下落幅に。データによる誤報の可能性もあるが、複数サイトのデータで同様の急落現象が確認されている。

BTC.comのシェア急増に違和感

今回のハッシュレートの流れで違和感にあがるのは、もっともハッシュレートシェアが大きいBitmain傘下BTC.comのハッシュレート値が、直近で急増した点だ。

上の比較画像は3日前と24時間水準を比較したものだが、3日前からBTC.comのハッシュレートのみ約7%増加している。BTCハッシュレートで7%ものシェアを拡大するのは異常値である。

マイニングシェアをみる限り、大きく採掘規模を落としたプールは他に存在しない。BTC.comが急上昇したことで、全体のシェアが少しずつ減少した状況とみることができる。

同じアルゴリズムを採用するBitcoinCashやSVなどのハッシュレートが急落していないことも踏まえると、プールに大きな変動があったとは言いづらい。

BTC.com急伸の背景に限って言えば、新たにBitmainが発表した新型ASICマシンが市場に投入されたことも理由にあがるが、全体のハッシュレートが急落していることを踏まえると、今後のハッシュレートシェアの推移を見守るしかないと言えそうだ。

中国の内モンゴル自治区が影響の可能性も

一方、可能性として挙がる理由は他にもある。

中国の内モンゴル自治区が、中央政府の命令を受け、マイニング業者の操業を停止させる意向を示している点だ。

中国でマイニング業が盛んな地域では、水力発電で電力代が安価に手に入る四川省が有名ではあるが、内モンゴル自治区では火力発電をメインとした低電力かつ涼しい気候の地域として多くのマイナーが点在する。

創業停止時期は10月末までとされているものの、実際に取り締まりが開始されている事を現実視するマイナーが、地域外または国外に移動した可能性も考えられる。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。
10:15
FTX、債権者に7300億円規模の二回目返済開始へ
破綻した仮想通貨取引所FTXが5月30日から二回目の返済を開始する。米ドルで総額50億ドル規模が分配される予定だ。一部の債権者がこの資金で仮想通貨を買い戻す可能性も指摘される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧