110年の歴史を持つ水力発電所がマイニング施設へ
アメリカのモンタナ州で長い歴史を持つ発電所が仮想通貨のマイニング施設として生まれ変わる。
当該施設は、直近6年間に渡って創業を停止していた110年もの歴史を持つ発電所で、議論の末、仮想通貨採掘事業へと方針変更。連邦エネルギー規制委員会(FERC)が申請を許可したことで、本格的にマイニング事業を行うという。
ミズーリ川の辺りで水力発電所として運営されていたこのオールドレインボー発電所は、2009年にも発電所の再利用や取り壊しが検討されていたが、20世紀初頭にモンタナ州の鉱業や鉄道事業を支えた功績などから、建物自体が歴史的建造物として地元コミュニティが委員会の要求に大きく反対したという。
6年間の廃業期間を経ながらも、代替利用手段を模索していた発電所は、外観を行わず、歴史的な建物を維持できる産業として仮想通貨マイニングに注目。今年7月にカリフォルニアのファームSusteenにリース契約を提案した。
公開された文書では、壁や床といった建物の内部構造から、発電機制御室や水力発電盤に至るまで、歴史的な建造物はそのまま利用され、変更は加えられないとしている。
ここ10年ほどで誕生した新たな仮想通貨が、歴史的建造物の利用方法として融合し、利用価値を見出す手段になっていると、地元コミュニティでも大きく取り上げられているという。
現時点でどの仮想通貨がマイニングされ、どれほどのハッシュパワーを持つ施設となるかは、不明だ。