はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

海外大手取引所KuCoinがグローバルマーケットでブランド力を確立した背景を語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

海外大手取引所KuCoinがグローバルで成長を続ける背景に迫る

日本企業IFA株式会社のトークン「ARCS」(ティッカーシンボル「ARX」)の上場をした、海外大手仮想通貨取引所KuCoin。

実際に、どういった理念のもとでグローバル展開を行なってきたのか?Vice Presidentであるリュウ・ジョニー氏にインタビューを行なった。

KuCoin社が大手海外取引所へ成長した背景や、取引所の生き残りをかけた戦いのなかで継続的に取引所の運営を行う秘訣を語っていただいた。

※こちらの記事はIFA株式会社によるPR記事となります。

グローバルに展開する海外大手取引所KuCoinとは

KuCoinについて簡単にご紹介いただけますでしょうか?

ジョニー氏:

弊社は2017年8月に設立した仮想通貨取引所です。スタートした時期はちょうど中国政府が仮想通貨(暗号資産)に対する方針(ICO 融資リスク予防に関する公告)を発表した頃で、我々は最初からグローバルのマーケットを狙いに行きました。2017年の年末には仮想通貨市況の暴騰に伴い多くのユーザーを獲得し、2018年には300万人を超え、現在の登録ユーザー数は500万人以上に達しています。第三者の調査レポートによると、我々のユーザーは各国に広く分散しており、その分布率は世界一レベルと発表いただいております。

世界各国にユーザーを抱えるKuCoin

ユーザー分布はいかがですか?

ジョニー氏:

100以上の国や地域に分布しており、大まかにアメリカ、ヨーロッパ、アジアそれぞれ1/3ずつのユーザーがいます。一時期は、日本人ユーザー数は我々のトータルユーザー数の中のトップ3に入っていました。アジアでのユーザー数が最も多いのは日本と韓国で、その次は東南アジアです。以上が大体のユーザー分布となります。

KuCoinが考えるブランディングの秘訣とは?

二年間運営され、海外の取引所として有名になったと思います。ブランディングに成功した理由を教えてください

ジョニー氏:

我々はユーザーの立場から物事を考え、ユーザーのニーズを念頭に入れて常に動いています。

これを軸にブランディングを行ったところ、成功した理由は3つあると考えています。

1つ目はサービス面です。

数ある取引所の中で、我々は最初に7日24時間のオンラインカスタマーサービスをスタートさせました。そのサービスの構築においては、ユーザー体験、アセットの安全性、管理の利便性などを最重要視しています。

2つ目はセキュリティ面です。

会社設立以来、顧客資産流失が一度もありません。このような実績を持つ取引所は少ないかと思います。

3つ目はプロジェクト面です。

ユーザーには良質な投資をしたいというニーズがあるのでプロジェクトの選定は重要です。技術主導のブロックチェーン業界において、我々KuCoinのファウンダーには技術者出身が多く、プロジェクトの選定基準が厳しいものとなっております。ブロックチェーン業界の発展にはテクノロジーが必要不可欠で、この業界で生き残るのはテクノロジーに優れた企業のみになるでしょう。高いテクノロジーは必ずバリューと結びつく。ユーザーはテクノロジーに優れたプロジェクトに投資することで、利益という形でそのバリューを手にすることができます。

先ほど申し上げたサービス面、セキュリティー面、プロジェクトの選定の3つが、世界中の皆さんからKuCoinがご愛顧いただく理由です。

また補足ですが、我々KuCoinのファウンダー7人の中には技術者出身が5人います。CEOを務めているマイケルは元々アリババファイナンス業務のシニアエンジニアでCTOを務めていました。エリック社長はShandaグループやハイエンドの教育業界、ゲーム業界、セキュリティー業界でさまざまな経験を積んでいます。

KuCoinのオフィスについて

現在何名ぐらいの方が働いていて、オフィスはどちらの国にあるのでしょうか?

ジョニー氏:

オフィスはシンガポール、中国、フィリピン、ブルガリア、タイといった5つの国にあり、従業員は300名以上います。コアとなる部門が3つあり、テクノロジー部門に100名以上のエンジニアが、カスタマーサービス部門にも約100名の人が所属し、残りの従業員は経営者やオペレーターなどを担当しています。

KuCoinはなぜ自社製のソースコード開発にこだわるのか?

KuCoinさんからホワイトラベルを行おうとしないのはなぜでしょうか?

ジョニー氏:

我々の持っているKuCoin、Kumex、Xpoolというプラットフォームで行なっている現物、先物、マイニングプーリングを含めた業務全てのプログラムのソースコードは我々のチームが開発したものです。

この業界で大事なことは自社内で優れたソースコードを開発できるかどうかだと思っています。もし開発が可能であれば高いポテンシャルを秘めていると考えられます。特にブロックチェーン業界の開発はハードルが高いので、どこの取引所でも出来るという訳ではありません。実は、今数多くの取引所はホワイトラベル(ある企業が独自で開発した製品やサービスを他の会社が自分のブランドとして販売できる権利)によって、プラットフォームを作っています。しかし弊社では一切ホワイトラベル使用しておりません。なぜならホワイトラベルを利用すると、自社のセキュリティ面強化や機能の追加が困難になる場合があるからです。

ソースコードは我々にとって、トップシークレット、そして企業の価値だと言えます。

なので、我々が開発したソースコードはKuCoinのみで使われています。他社は使っていません。そしてそこがKuCoinの強みだと考えております。この2年間常に技術開発を進めてきました。

サステイナブルな取引所とは

今後はどのような取引所が持続可能となっていくでしょうか?また、そのような中でKuCoinさんはどう成長していきたいとお考えでしょうか?

ジョニー氏:

2017年末から2018年初にかけて、仮想通貨市場の暴騰につれて取引所の数が急速に増え、その後市況が一転して大幅に暴落したことで多くの取引所が無くなりました。2019年は緩やかに上昇しているトレンドですが、ここで生き残っている取引所は技術面も安全性も口コミも良い取引所だと思います。

これから新しく出てくる取引所はユーザー及びプロジェクト、投資資金の獲得が容易ではないでしょう。セキュリティー面やテクノロジー面でも困難な点が数多くがあります。これからグローバルに展開することは非常に難しく、たとえ取引所を運営したとしても一部の国や地域に限って事業を進めていく形になるのではないかと思います。

KuCoinは今後さらに技術力を向上させ、より多くの取引を効率よくできるように注力していきたいと考えております。また、我々はグローバルマーケットを狙っているので、各国に良いプロジェクトを持つチームや運営に得意なチームと提携しながらビジネスのローカライゼーションを行っていくことも視野に入れています。国によってニーズが違うので、ローカライゼーションを進めることで現地ユーザーにもっと満足して頂けるようなサービスを提供することが可能になるでしょう。いずれは、現物、先物、マイニングプーリング、パブリックチェーン、教育を含め、ラインナップを弊社に増やしていきたいです。

インタビューにご協力いただきありがとうございます

ジョニー氏:

こちらこそ、ありがとうございます。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧