ビットコイン(BTC)市況
24日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比4%安の80万円と反落。
7700〜7800ドルのレジスタンスライン(赤丸)+日足雲下限で上昇の勢いを削がれると、1時頃から断続的な売りが入ったことで400ドルほど下落した。BitMEXの需給を示すファンディングレートや、18日以降の急騰で4hRSIが80近くまで過熱していたことも押し下げ要因に。
下で買いが入ればこのまま6500〜7500ドルのレンジ相場に移行するようにも思われるが、大口の意向次第か。安値更新シナリオも視野にある価格帯であり、あるいはもみ合った後に7,800ドル(85万円)を抜けられるかどうか見極めが必要な位置にある。
反転のシグナルは見受けられるものの、現時点では、下落一辺倒だった近況から変化の兆しが見えたに留まる。7,700〜7,800ドルを上抜ければ勢い付く機運は高まるが、7,000ドル前半は先行き懸念の強まりやすい価格帯にあるため、再び6,000ドル台に突入するようなことがあれば十分注意したい。
直近最大となる27日のDeribitオプションカットに向けて様子見基調が強まる可能性もある。LXVX指数は、41.68(-22.2% ↓)とやや低下。BitMEXの未決済建玉(OI)は、$647.69M(-2.1% ↓)と上昇分を吐き出しており、短期筋の利確が考えられる。
BitMEX XBT ETH 未決済建玉
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) December 24, 2019
XBTUSD : $647.69M (-2.1% ↓)
XBTZ19 : $48.22M (-5.32% ↓)
XBTH20 : $213.13M (-1.36% ↓)
ETHUSD : $54.87M (-12.17% ↓)
TOTAL : $997.98M (-2.93% ↓) pic.twitter.com/hP3MZqPSs9
直近材料では、中国唐山市の警察当局が、違法に電力を消費したとして、マイニング用の機器約7,000台と変圧器52台を押収したことを現地メディアCCTVが報じたことも、相場の重しとなったか。
仮想通貨のマイニング(採掘)事業について、仮想通貨取引やICO(イニシャル・コイン・オファリング)を禁じ、取り締まり強化する中国政府が今年4月に「淘汰産業」へ分類したものの、11月に仮想通貨マイニング産業を廃止しない方針に切り替えていた。
ビットコイン(BTC)ドミナンスが9割を超える?
なお、仮想通貨アナリストTone Vays氏は、登録者数9万人を抱える自身のYouTubeで相場解説「Trading Bitcoin – Still Consolidating at $7.1k… Bullish?」を実施。2019年以降に50→70%ほどまで伸びたビットコイン(BTC)ドミナンスが来年さらに15%ほど続伸し、85%に達するとの見通しを示した。
仮にこの通りに推移するのであれば、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などの主要アルトコインが低迷し、さらなる苦境に立たされることを意味する。各銘柄は個別材料で高騰する可能性はあるものの、基軸通貨BTCに振り回されるような相場が続いている。いずれにせよ、アルト市場にも資金が回るには、新規流入が不可欠だろう。
Tone Vays氏は、年初来高値13868ドルを記録した6月29日時点で、今回の大幅調整を予測するなど、その相場観に定評がある。
Trading #Bitcoin from #LakeGearge to take a look at the current drip from $14k and see if there is another high incoming or we finally on path for that 40-50% correction.https://t.co/mPQcbDh9Tz
— Tone Vays [Vegas – Unconfiscatable.com] (@ToneVays) June 28, 2019