Chainalysis+BITPointジャパン
米仮想通貨追跡企業のChanalysisは31日、捜査ツール「チェイナリシス・リアクター」を、国内取引所BITPointジャパンのシステムに導入すると発表した。
BITPointはツールを導入することで、疑わしいトランザクションを行う者に対し警告するほか、関連した仮想通貨アドレスを検出することができるようになる。
プレスリリースによると、19年の不正流出後に、BITPointはチェイナリシス・リアクターを利用し、100万以上の取引を介して盗まれた資金を特定できた。その後、Chainalysis側はそれらの資金を送金された仮想通貨関連事業者に「アラート」を送付していたという。
昨年7月に、BITPointはBTCやXRPなど巨額に相当する仮想通貨が不正流出、ほぼ37億円の特別損失が計上。被害は日本ユーザーにとどまらず、台湾のユーザーから2.5億円相当分も流出した。
その後、同企業は顧客資産100%コールドウォレット管理や仮想通貨送金の2段階認証を含むセキュリティ強化対策を取り始めている。今回Chainalysisの取り組みもその一環と考えられる。
BITPointの責任者は導入について、「Chailaysisには我々の困難な時期にいろいろと協力してもらった。今後も安全なプラットフォームをユーザーに提供し続けるために、Chailaysisの技術を活用し検知や捜査を行なっていく」と説明している。