仮想通貨リスク、高騰率で日本の取扱い銘柄1位に
日本の取扱い仮想通貨銘柄で今年最も高い騰落率を記録しているリスク(LSK)。年初からの騰落率では295%高と仮想通貨市場全体の銘柄の中でも好調だ。
LSKは、1月9日に国内大手仮想通貨取引所コインチェックが、ステーキングサービス(β版)として採用。デリゲートを通じて獲得したLiskの投票(Voting)報酬の受領は、すでに1月22日(2,251.9LSK)1月29日(2,266.9LSK)、2月5日(2,353.9LSK)と計3回実施されている。
価格が好調な状況を踏まえると、コインチェック上で保有する日本人投資家も増加傾向にあることが予想される。コインチェック上のLSK専門チャンネル(チャット)も1分に1〜2コメントが流れるなど活況だ。
LSK関連の注目したい材料としては、ビットコインの半減期などを機に注目が高まっているブロック報酬(フォージング報酬)減期「LSKは約230日後に報酬額を2LSKから1LSKに減少(2020年が最後の報酬減期の年)」を控える。
また、開発拠点を置くドイツは、新マネーロンダリング防止法の施行を受け、株式や債券などの証券と同様に、銀行が仮想通貨の管理サービスを提供することが可能になるなど、仮想通貨関連動向で期待感が高まっている地域でもある。
関連:銀行が仮想通貨を管理可能に 独金融庁に40社から強い関心
一方、大手Binanceが6日に発表したLSKのUSDT取引ペアの採用と、それを受け改善したマーケットの流動性も重要だ。
$LSK now has a stablecoin trading pair on #Binance. That’s great news for #Lisk’s accessibility! https://t.co/W95EBpkYzT
— Max Kordek (@MaxKordek) February 6, 2020
今回のUSDTペア採用が重要でなる理由は市場のマネーフローにある。
現仮想通貨市場のマネーフローは、法定通貨経路の70%近くがUSDTに、市場におけるUSDTペアの重要度が高まっている。
マネーフロー傾向では、直接アルトコインに繋がる流れが拡大しており、ビットコインの資金も一定数アルト市場へ流れている。これは、アルトコイン時価総額が年初来最安値を更新した2018年8月のマネーフロー状況と比較しても一目瞭然だ。(USDT建が2位USD、3位JPYと同水準。主にビットコインへの流入:2018年8月)
LSKの取引高データでは、バイナンスのUSDTペアは、取扱い開始から4日で4位にランクインしている。
併せて読みたい:リスクの仕組みから紐解く「コインチェック新サービスの重要ポイント」