はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Paypal、リブラ協会を脱退した「もう一つの理由」を明かす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Paypal、リブラ協会脱退の理由を語る

Paypalのチーフテクニカルオフィサーが、リブラ協会を脱退した新たな理由を明かした。

Paypalは、リブラ協会に参加してから約5か月後の2019年10月に協会から脱退を発表している。同社は脱退当時、規制上の懸念を指摘していたが、チーフテクニカルオフィサーSri Shivananda氏が、当時語られなかった「もう一つの理由」をエコノミックタイムスの開催したイベントで語った。

当初リブラは、現在の金融システムでサポートされていない金融サービスをあまり受けられない状態の人々を支援する目的があると思っていたものの、後になってから「短中期の見通し」では、その方向性に向かわないと感じたという。

リブラが、発展途上国などでの普及を目的に金融包摂を目指していたことは、これまでも語られていたところだが、各国規制などの影響を受け、短期〜中期での方向性に異なる動きが生じていた可能性もある。

実際に、リブラ発行のプロセスでは、新たな方向性にシフトすることが先日報道されたばかりだ。

様々な政府や中央銀行から、通貨主権を揺るがすとして批判を受けた仮想通貨リブラの発行自体は、一旦棚上げになることが決定。複数の法定通貨を裏付けとするバスケット型の仮想通貨リブラではなく、米ドルやユーロなど法定通貨をペッグする単一型のステーブルコインを新たに開発する計画をしている。

あくまでも、これまでの通貨に置き換える仕組みとしてローンチを目指すことになる。金融包摂の取り組みとして、当初目指していた仕組みと異なるという点では、一致するところがある。

リブラ協会から脱退した企業には、Mastercard、Visa、eBay、Vodafoneなどもある。一方で、電子商取引大手のShopifyと仮想通貨プライムブローカーTagomiの二社が今年新たにメンバーに加わった。

仮想通貨と通貨のデジタル化

また、仮想通貨についても、通貨というよりも「資産を動かすゲーム」に似ていると指摘。次のように語った。

仮想通貨ビジネスで、主に留意すべきなのは、消費者をフォローすることだ。消費者が仮想通貨を介して得られるレバレッジがあると感じ始めると、残りのすべては自動的にうまく整い始めるだろう。

Shivananda氏は、今後、世界では通貨のデジタル化は避けられず、その将来は、消費者、商業者、フィンテック企業、規制当局、政府の参与により形作られるだろうと述べる。

またその上で、仮想通貨に代わるものがすでに大きな成功を収めているとしてインド中央銀行傘下の技術部門、インドのNational Payments Corp が運用しているUPIの事例を挙げた。

UPIは、Eコマース取引のための統一決済インターフェースで、マイクロペイメントと個人間の支払いが可能になるシステム。銀行などのアプリで稼働するスマホの決済・送金用システムで、同国のキャッシュレス分野で重要な役割を担っている。

なお、インドでは先日、最高裁判所が仮想通貨取引所への銀行サービスを合法化する判決を下したばかりで、インドにおける仮想通貨市場の活性化にも期待が高まった。

しかし、インド中央銀行が「再審」を要請する計画を立てていることがわかり、再び先行きに不透明感が生まれている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/03 水曜日
17:03
XRP ETF、13取引日で8億ドル(約1240億円)到達 仮想通貨史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
10:15
Trust Wallet、予測市場へのアクセス機能をローンチ
仮想通貨ウォレットのTrust Walletは、予測市場にアクセスできる機能をローンチ。まずはMyriad、ポリマーケット、カルシの3つの予測市場に対応する。
09:49
クラーケン、Backed買収 米国株のトークン化取引を拡大
仮想通貨取引所クラーケンがスイスのBacked Finance買収を発表。トークン化株式サービス「xStocks」は半年で取引高100億ドルを突破。RWA市場は2028年に2兆ドル規模へ成長見込み。
07:25
欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行へ、2026年後半に開始予定
INGやBNPパリバなど欧州10銀行がユーロ連動ステーブルコイン発行を計画中。新会社キバリスを設立し2026年後半の発行を目指す。
07:15
バンカメ「資産管理サービスの顧客は仮想通貨投資を検討すべき」
バンク・オブ・アメリカは、資産管理サービスの顧客に対しポートフォリオの最大4%を仮想通貨などのデジタル資産に配分するように推奨していることがわかった。ビットコイン現物ETFも投資対象にする計画だ。
06:45
トム・リーのビットマインが継続的にイーサリアムを押し目買い、3日間で110億円相当
ビットマインが市場下落局面でも3日間に110億円相当のイーサリアムを追加購入した。同社は約373万ETHを保有し総供給量5%保有の目標に向け62%まで進捗。
06:25
米CME、ビットコインの恐怖指数VIXなどの新ベンチマークを導入
米CMEがビットコイン、イーサリアム、ソラナ、XRPを対象とした仮想通貨ベンチマーク指数を導入した。ビットコインのボラティリティを追跡する指数は株式市場のVIXに相当し、機関投資家のリスク管理ツールとなる。
05:55
チェーンリンク初の現物ETFがNYSEで取引開始、グレースケール「GLNK」
仮想通貨チェーンリンクの初の現物ETFが3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始した。グレースケールがGLNKとして上場し運用資産は1700万ドル超となっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧