分散型金融MakerDAO、仮想通貨ステーブルコインを新たな担保金で採用

MakerDAOの新担保金

ステーブルコインDaiを発行するDeFiプロジェクトMakerDAOのコミュニティは、規制される米ドルステーブルコインUSDCを担保金として利用できる提案が実施され、投票で可決したことがわかった。

MakerDAOでは、ユーザーが仮想通貨イーサリアムなどを担保として預け入れ、その代わりにステーブルコインのDaiを発行することができる。

今回、USDCが担保になることが提案された背景には、先週12日の相場大暴落に際し、ともに大幅に下落したイーサリアム価格やそれに伴うトランザクション状況など複数の要因が影響して、MakerDAOのシステムの対応が追い付かず、結果として総額400万ドル相当の債務超過に陥った事例がある。

マルチ担保型のDaiでは、現在担保にできるの銘柄はイーサリアムとBATトークンだが、MakerDAOの公式フォーラムで、Daiの価格を安定させ、流動性を高めるために、USDCを担保プールに追加することが提案された。

USDCに関するスタビリティ手数料や債務上限等詳細は未だ議論中で、Makerトークン(MKR)の保有者はUTC時間23:15より合意形成に関する投票を実施。投票を通じて可決された。

DeFiのマーケットマーカーファンド企業Parafi Capitalの責任者は、「USDCを追加することはMakerにとってとても価値のある動きだ。先週起きたことの再発を防止するためにも、Daiの流動性を強化するためにも、安定した価格の銘柄を担保に入れることは重要だ」とコメント。

一方、コミュニティ側は、ステーブルコインの発行にステーブルコインを裏付けとするプロセスの決議に、オラクル参照した担保率の調整などを含めた仕組みを踏まえ、懐疑的な見方も出ている。

参考:MakerDAO

CoinPostの注目記事

ビットコイン大暴落で数億ドルの「マージンコール」発生、大手仮想通貨ローン企業で
ビットコインの歴史的急落に伴い、仮想通貨を担保とするローンで大規模なマージンコールが発生。MakerDAOはETH暴落で一時緊急閉鎖まで迫られた。
マイニングコストから仮想通貨ビットコインの底値を予想する理論価格モデル 
仮想通貨ビットコインのマイニング費用から、BTC価格の下限値を予想する「理論価格モデル」について解説。興味深いことに、生産コスト(CoP)モデルの理論価格と過去のBTC価格比較は、ほぼ一致した。


画像はShutterstockのライセンス許諾により使用