イーサリアムブロックチェーン、送金額がビットコインと同水準に

ステーブルコインが需要拡大

イーサリアムブロックチェーンを通じた送金額がビットコインブロックチェーンと並んだことが分かった。

テザー(USDT)をはじめ、主要ステーブルコインの需要拡大が、その主因となっているようだ。

ステーブルコイン各種は、コロナ危機に伴うビットコインの急落からさらに発行量の増加ペースを拡大している。リサーチ企業MessariのRyan Watkinsによると、2020年第1四半期で24億ドルが新たに発行されており、すでに2019年の発行額に並んでいる。

また、イーサリアムブロックチェーンの送金履歴のうち80%がステーブルコインが占める状況だという。今年1月にETHの送金額を超え、利用額が大幅に拡大した。

なお、ステーブルコインのうち最も大きなシェアを持つのはテザー(USDT)だ。当初、ビットコインのOmniブロックチェーン上で発行されていたテザーだが、取引所やウォレットの導入などの関係で、イーサリアム発行のUSDTの需要が急拡大しているという。

2008年の金融危機に始まり現在の新型コロナに対する経済支援策など、ビットコインを含む仮想通貨はドルをはじめとする法定通貨の無制限な発行とその中央集権性に対するアンチテーゼという思想的側面を持ってきた。

そのドルを含めた法定通貨のシステムに迎合したともいえるステーブルコインが、その利便性によって支持を獲得し、いまや仮想通貨時価総額で3位以内に食い込もうとしているのが(USDT)という事実は、古くから仮想通貨業界に身を置いている人にとっては受け入れがたい事実との指摘もある。


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