Celoのブートキャンプ
仮想通貨リブラと同様、金融包摂を目指すプロジェクト「Celo(セロ)」が、独自ブロックチェーンに関わる訓練プログラムのファイナリストを発表した。
ファイナリストに選ばれた開発チームは、ウィンクルボスキャピタル、PayPal、a16zなどのCelo加盟企業によるメンターシップ(指導・育成)を受けられる特典が得られる。
4月20日〜6月15日に渡って開催される訓練プログラム(ブートキャンプ)の目的は、Celoプロックチェーンが正式にローンチされる前に、dAppsなどのプログラムの開発を促進することにある。Celoローンチ後にブロックチェーンプロダクトが多く誕生する目的で、開発を支援する。
ファイナリストに厳選されたトップ18のチームは3万ドルの賞金獲得を競争し、プロダクトの市場適性ガイダンスを受けられるほか、PayPalなどからの指導プログラムも用意されている。
Celoは3月に発表されたグローバルプロジェクトで、リブラ協会のように、Celoに参加する企業は「Alliance for Prosperity」という同盟を設けている。同盟には、a16z、Coinbase Ventures、ウォレットメーカーのLedger、仮想通貨カストディアンのアンカレッジ、ブロックチェーンプロトコルプロバイダーBison Trailsを含む50以上の企業が参加している。
なお、注目すべきは、PayPalの参加だ。PayPalは昨年10月、本来参加する予定だったリブラ協会から脱退し、ライバルにあたるCeloのプロジェクト支援に参加する。
当初リブラの規制問題を懸念し、脱退することに至ったと推測されていたが、PayPalのCEOはそれを否定、自社としての金融包摂活動にリソースを割り当てたいと説明していた。
参考:Celo