ウォレットでの自前保有増加か
仮想通貨(暗号資産)取引所へのBTC預入量が、BTC価格のリバウンド過程で急落していることが分かった。
仮想通貨の分析を行うArcane Reserchは、Glassnodeのデータから、取引所に預けられたビットコインの量が減少していることを指摘した。
3月からのビットコイン価格の回復傾向とは真逆の方向性を示しており、長期保有を目的として、仮想通貨の管理・保管サービスを運用するBakktなどのカストディサービスやコールドウォレットを使用した自前保管が増加しているとの見方も浮上している。
(5/7)Less #bitcoin on exchanges: More hodlers or lack of trust? (Source: @glassnode) pic.twitter.com/0XKk8wIPM9
— Arcane Research (@ArcaneResearch) May 1, 2020
ネット上に接続されたホットウォレットとの関係のように、利便性と安全性はトレードオフの関係にあるが、過去には仮想通貨取引所でハッキング被害が相次いだことから、一般に長期保有ではウォレットでの保管が推奨されることが多い。
今年3月のコロナショックでは、最大手仮想通貨デリバティブ取引所のBitMEXでサービス不具合によりポジションの大量清算が起きたことで、中央集権的な取引所への不信感から、取引所離れを引き起こしているとの見解もある。
イーサリアムでも
長期保有の傾向が見られるのはビットコインだけではない。
Glassnodeによると、現在供給されているイーサリアムのうち、およそ77.7%が6か月間の間動かされていないことが分かっている。
イーサリアムも次世代バージョンである「ETH2.0」への移行というイベントを今年に予定しており、移行への期待が長期保有を後押しする一因となっている。