はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの旧採掘マシンS9、現在でもハッシュレート2割のシェア

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

S9がBTCハッシュレートの約2割を生産

CoinMetricsの調査によると、ビットメインのAntminer S9がビットコイン(BTC)ネットワーク全体のハッシュレートの約23%を生産していることが分かった。

BTC史上3回目の半減期を迎えるにあたって、多くのマイナーはマイニング機器を最新のモデルにアップグレードしているものの、2017年に販売され広く普及した旧型のS9でも、安価な電力を利用できる場合、少なくとも半減期前時点では利益を生み出せる水準にあるという。

ビットコインネットワークでは、差し迫る半減期において、1ブロックごとの報酬も12.5 BTCから6.25 BTCと半分になるため、多くのマイニング企業は、収益低下を相殺する必要があり、マイニング設備をより効率的な最新モデルにアップグレードしてきた。

CoinMetricsによると、2018年の段階では、S9がネットワークハッシュパワー全体の78%を生み出していた。他のマイニング機器のシェアが成長するにつれ、その数値は確実に減少しており、最新の数字では約23%となっている。

Coin MetricsはS9のシェアをナンス分布に基づいて計算。ナンスとは、マイニング機器がブロックチェーンに新たなブロックを追加する際にランダムに生成する数値である。

ナンスとは

Number used once(一度だけ使用される使い捨ての数字)の略。 マイナーによって生成される32ビットの数値のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ナンス分布を経時的にグラフ化すると、空白の筋が表示される。S9とS7は特定範囲のナンスをスキップするという特性があるため、こうした筋が現れる。このため、ネットワークでのそれらが使用されている指標となる。

電気代次第で大きく変動

安価な電力を利用できる場合は今でも利益を生み出すことができるが、損益分岐点が大幅に上昇する半減期後でも安定した利益を維持できるかどうかについては、ビットコイン価格が大幅上昇しない限り厳しいとの見方も少なくない。

マイニングプールPoolInとF2Poolが調査するマイナー収益性インデックスによると、BTC9000ドルで計算した場合、ビットメインのS9やカナンのAvalon A851など旧型マイニング機器でも、平均電力コストがキロワットあたり0.05ドル(約5.33円)で、10〜20%の粗利益を生成できる。

さらに効率を上げるために電圧を下げるなどの方法を採用している場合、粗利益率はビットコインの現在の価格で、30〜40%まで増加する可能性もあるという。ビットコインの総採掘力の70%を占めると推定される中国では、次の梅雨シーズンに水力発電で、キロワットあたり3セント(約3.2円)を下回る安価な電力を利用できる。

一方、ビットメインのAntMiner S17、S19シリーズやMicroBTのWhatsMiner M20、M30シリーズなど現在の主力マシンでは、キロワットあたり5セントの電力で、60%以上の利益をもたらすことができるとされる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧