Chainlinkが中国BSNに
中国の国家ブロックチェーン・プラットフォームである「BSN」(ブロックチェーン・サービスネットワーク)が仮想通貨プロジェクトChainlinkのデータオラクル を導入すると発表した。
BSNは、中国政府に属する「国家情報センター」が4月にローンチしたブロックチェーンサービスで、ブロックチェーンアプリの開発や導入を迅速かつ低コストで行えるインフラネットワークを目指すことを掲げている。
BSN自体はブロックチェーンのプロトコルではなく、様々なブロックチェーンを組み合わせて使用できる許可型のプラットフォームだ。今回はChainlinkに関連する企業「SmartContract」がBSNに信頼のできる実世界の情報を提供するオラクル機能を統合するという。
発表によると、オラクルの導入についてプロフェッショナルPoSサービスによってノードのが運用される。
また、Chainlink以外に、Cosmos(ATOM)の関連技術団体Iris Foundation Ltd.もBSNへの技術提供に参加し、主に異なるブロックチェーンシステムの互換性に携わるという。
BSNの関係者Red Date TechnologyのCEO Yifan He氏は上述2つの統合について、このように説明した。
BSNの利用企業は、Chainlinkのオラクルを通してブロックチェーンネットワーク以外の情報(例えば株価や金融取引)を取得することができる。例えば中国銀聯(China Union Pay)などからの取引情報は、オラクルが欠如した場合、通常では入手し分析するのが難しい。
また、Iris FoundationのIrisnetを統合することで、クロスチェーンサービスを利用することもできる。
クロスチェーンにPolkadotか
今回統合するCosmosのクロスチェーン関連技術をはじめ、今後も複数のクロスチェーンプロジェクトを利用する予定のようだ。
He氏によると、BSNはすでにいつくかのクロスチェーン(インターチェーン)関連技術企業と提携する商談を進めている。中には、直近メインネットをローンチしたばかりのPolkadotの開発団体も含まれているという。
BSNプラットフォームから、少なくとも4つのインターチェーンサービスが選べるように計画している。
「インターチェーンサービスハブ」は国家ブロックチェーンのインフラ発展に必要不可欠な部分だ。
Chainlink高騰
BSNの発表などを受け、Chainlink(LINK)が高騰し、15%高の場面を見せた。4.9ドルで、年初来最高値の4.97ドルに迫りつつある。
参考:BSN