はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ICOの有価証券問題とその解決例 テレグラムが20億円の罰金、投資家に資金返還へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SECに20億円の罰金支払い

人気メッセージアプリを提供するテレグラム社の有価証券問題が、完全に終わりを迎えようとしている。

最終的な判決によって、テレグラム社は米証券取引委員会(SEC)に1850万ドル(約20億円)の罰金を支払うことになった。ICO(イニシャル・コイン・オファリング)で仮想通貨(暗号資産)Gramを購入した投資家には、計11.9億ドル(約1275億円)を返金することで訴訟が終了する。

テレグラム社は2018年、GramのICOで17億ドル(約1822億円)の資金調達に成功。しかし、このICOは未登録有価証券の販売に当たり、米証券法に違反しているとして、昨年10月にSECがテレグラム社を提訴した。最終的にこの問題を早期解決できず、4月30日の期限までに独自のブロックチェーンTON(Telegram Open Network)がローンチできなかったため、TONとGramの計画を取り止めることを発表した。

関連SNS大手テレグラム、仮想通貨発行計画を完全に終了へ

25日に発表された判決によると、罰金は30日以内に支払う必要がある。また投資家への払い戻しには3年の期間が与えられ、場合によっては1年追加される可能性もあると説明された。

テレグラム社の創設者は25日、SECの差し止めによってTONを期限までにローンチできなかったことは遺憾だとコメント。「契約上、残っている資産を投資家に返金しなくてはならない。しかしこれ以上裁判を続ける価値が見出せないため、責任を認めることも否定することもせずに問題を解決できる機会を受け入れたい」と述べた。

その際、すでに直接またはローンの形態で、投資家には払い戻しを行っていると説明している。

ロシアがテレグラムを解禁

ロシアでは先週、2018年から約2年間禁止してきたテレグラムのアプリの利用が解禁された。

通信を暗号化してプライバシーを保ったままメッセージを送受信できることで、多くのテロリストにテレグラムが使用されたことが禁止された原因だ。2017年のサンクトペテルブルク地下鉄爆破テロ事件を実行したとみられる容疑者も、テレグラムを使って作戦を立てていた。

しかしながら禁止令が出た後も、ユーザーが利用できる状態が続いていおり、ロシア外務省やロシア政府公式のコロナウイルスタスクフォース等の政府機関も、テレグラムで公式アカウントの保持を継続。禁止令の効果はほとんどなかったという。

テレグラム社のCEOが、プライバシーに影響を与えずに過激派コンテンツを検索・削除できるようにするためにアプリを大幅にアップデートしたと発表したことを受け、解禁に至った。

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧