ビットコイン100万円目前に
週明けの仮想通貨市場は、ビットコインが堅調に推移。一時米ドル建で9000ドルを下回ったが、回復基調にある。
ビットコイン市場は30日、米国株式市場の急反発などを受け、7時時点では日本円建ての節目100万円目前に迫っている。先週末に大幅安となった米国株式市場に連れ安したビットコイン市場にも、自立反発の買いが入った。
米国株式市場は、政府の刺激策で景気が回復するとの期待が高まる中、ダウ平均株価が580ドル上昇して取引を終えた。航空機のボーイングが大幅高となり、ダウ平均を押し上げた。業種別ではS&Pの主要11業種全てが値上がり、3月23日に付けた安値から約36%値を戻し、この日の値上がりで200日移動平均線を上抜けた。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒は依然強く、相場の上値は重い状況にある。
米株との相関係数は
仮想通貨ビットコインとの相関性を直近の値動きで確認すると、以下のように米国株との相関性が再び高まりつつある。
相関性が高まるのはコロナショックで市場が乱高下した3月〜4月以来2ヶ月ぶり。5月はほぼゼロだった。ひと月に記録された数値がネガティブ(負の相関)であったが、再びポジティブ(正の相関)に転じている指標の動きは留意すべきポイントになる。
「Pearsonの相関係数」を利用して検証した結果、現在の相関性数値は「0.31」。数値自体は低いものの、5月の「ゼロ」と比べては大きな変化があったとしている。
最も相関性の高い時期は4月で「0.5」を超えていた。1ヶ月前の3月は米国株の大暴落による「コロナショック」が発生した時期だった。
S&P500と金
このようにビットコインとS&P500との相関性が再び見られているが、ゴールド(金)とS&P500との相関性は現在ほぼ見られていない。
3月下旬〜4月上旬の間、ゴールドとS&P500との相関性も歴史的水準に達していたが、下図で示す「赤(ビットコインとS&P500)」と異なり、6月以来はネガティブの水準になっている。
ビットコインとゴールドとの相関性が度々指摘される中、カペリオール・インベストメンツの責任者はビットコインと株式市場との短期的相関関係も高まっていることから、注意を払う必要があるとしている。
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