CoinPostで今最も読まれています

税率は? 仮想通貨デリバティブ本日参入の「マネックス証券」に聞いた

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ネット証券の仮想通貨デリバティブ取引、税率は?

大手証券の一角、マネックス証券が仮想通貨(暗号資産)CFD(差金決済)取引への参入を発表した。マネックス証券の親会社マネックスグループは、仮想通貨取引所コインチェックを傘下に収める。

今回のCFD取引サービス開始に伴い、新たに生じた市場の疑問点「得た利益に係る所得区分は、従来の仮想通貨取引所のレバレッジ取引と変わるのか?(最大税率55%の総合課税から、税率20%の分離課税となり得るのか)」この点について、マネックス証券に伺った。

マネックス証券がCFD取引開始が日経から報じられたのは7日。翌8日には、マネックス証券からの公式発表で、8日20時より提供を開始する旨が発表された。

ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)を取扱銘柄として、最大レバレッジは2倍で提供される。

マネックス証券、仮想通貨デリバティブ「本日提供開始」 残り2銘柄はXRP(リップル)とビットコインキャッシュに
マネックス証券が8日、仮想通貨(暗号資産)のデリバティブ取引サービスの提供を公式で発表した。取扱銘柄はビットコインとイーサリアム、ビットコインキャッシュ、XRP(リップル)の4銘柄となる。

主要ネット証券会社が仮想通貨のデリバティブ取引サービスを開始するのは初めての事例。ユーザーからは「所得税法上の区分は異なるのか」といったコメントが相次いだ。

税率は?

新たにサービスが開始される仮想通貨CFD取引で、利益に係る税金はどうなるのか。結論から述べると、従来の仮想通貨デリバティブ取引と同様、「総合課税」の対象となるとの回答を得た。

マネックス証券はCoinPost編集部の取材に対し、「総合課税となる」と回答。仮想通貨のデリバティブ(CFD)取引については、累進課税制度の「総合課税」が適用されると説明した。

仮想通貨税制

仮想通貨税制については、2017年4月1日に国税庁が「雑所得として取り扱う」と回答。毎月の給与所得といった他所得と合算して総所得金額を求め、金額が増えれば増えるほど税率も増える累進課税制度の「総合課税」が適用される雑所得となっている。

なお、株やFXの利益は「総合課税」ではなく「申告分離課税」として扱われ、他の所得金額と合計せず分離して税額を計算でき、累進課税制度が適用されない。

雑所得の「総合課税」の場合、住民税・復興特別所得税を含め最大55%。「申告分離課税」は一律約20%の税率(所得税15%、住民税5%)となる。

雑所得の総合課税は一律10%の住民税を合わせた累進課税が適応される点や、控除がなく、他所得と損益通算することができず、翌年への損失の繰越しができないなど、税負担が重くなるデメリットがある。

仮想通貨の確定申告!税金のプロが教える注意点と申告方法まとめ
前回の記事はこちら Cryptact代表取締役 斎藤氏とコインタックス 代表取締役 田辺氏が、確定申告について対談。仮...

「税制の中立性」とは、公平性や簡素性と並んで租税に求められて然るべきものであり、税制を構築するうえでの基本原則とされている。つまり、国の政策による経済活動への租税の介入を抑止するため、利用者の消費選好に歪みをもたらすことを防ぐためのものだ。

しかし、現状では、税制面で大幅に優遇されている株式投資や外国為替証拠金取引(FX)が奨励されていると捉えられかねず、「税制の中立性」が保たれているとは言い難い現状がある。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア