はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国初、年会費無料の仮想通貨退職金口座(IRA)誕生

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

年会費無料の仮想通貨IRAサービス

米国で好調の仮想通貨による退職金口座サービスに、年会費無料で利用できるものが初登場した。

カストディ企業キングダムトラストが立ち上げた個人退職口座(IRA)サービス「チョイス」に無料プランを導入した。

プランは3つ用意されており、そのうちコールドストレージにBTCを保管するものと、特に保管プランは用意されていないものの2プランが年会費無料で提供される。

コールドストレージのプランでは、別途カストディ費用が年間1%かかる。

「チョイス」は、ユーザーが株式、上場投資信託(ETF)、ゴールドなどの従来型資産に加え、仮想通貨を単一のアカウントで管理することができるサービス。伝統資産はInteractive Brokers、仮想通貨はKrakenを通じてトレードすることも可能になる。

キングダムトラストCEOのRyan Radloffは次のように述べる。

伝統資産の市場では、ここ10年間で無料アカウントが当たり前になっていた。業界がさらに成熟して、デジタル資産についても無料アカウントを導入できるようになったことを嬉しく思う。

保管プランごとに認識されるリスクについてもオープンに開示するという。

さらに有料プランでは、仮想通貨カストディ企業カーサ(Casa)によるプライベートなコールドストレージを利用して、一人一人独自の秘密鍵を作成。自身でビットコインの保有鍵を有しつつ、税優遇の対象となる退職金口座サービスにアクセスができる上位プランも提供される。

退職金口座市場には、34.6兆ドルもの資産残高

米国では、401kプランやIRAといった、掛け金を払って自己責任で運用・管理する個人積み立て型の老後資金貯蓄制度が普及しており、税制優遇措置も設けられている。

一方で、米国連邦預金保険公社(FDIC)によると、米国の預金口座の金利は今年5月時点で平均0.06%と低く、資産を効率よく増やす手段には需要がある。これは、仮想通貨投資を組み込むことのできる退職貯蓄サービスも注目されているポイントにも挙がる。

キングダムトラストによると、退職貯蓄制度における資産残高は34.6兆ドル(約3700兆円)にも及び、ビットコインを所有し退職金口座を持つ710万人のアメリカ人がいる。

こうした市場にチャンスを見出し、「チョイス」は株式、債券、ゴールドなど、他のIRA投資と同じプラットフォームで仮想通貨を取引する機会を提供している。

5月末時点では、キングダムトラストで仮想通貨と他の資産を一つのアカウントに保持しているユーザーは、まだ1%に留まっており、今回の年会費無料が取引ユーザーの拡大に繋がると見ている。

キングダムトラストのライバル企業としては、仮想通貨を取り扱うIRAを運営するBitcoin IRAが存在しており、過去12か月で数億件の仮想通貨取引を記録。昨年末には、最高執行責任者Chris Klineが近い将来、取引高が10億ドル(約1070億円)、顧客数も1万人に達するとの見通しを発表した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧