はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨オントロジーのステーキングモデル、アップデート内容を概説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジーステーキングがアップデート

オントロジーのガバナンスモデルと経済モデルがアップデートされた。このアップデートにより、ONTトークン保有者はステーキングに参加しやすくなった。この記事では、オントロジーのステーキングに関して変更が加わった点、特徴や仕組みを解説する。

オントロジーステーキングの特徴

そもそもステーキングとは、特定の資産をネットワークに長期にわたって預け入れ(ロック)、その運用・管理に貢献する見返りとして報酬を得る、という仕組みだ。銀行に預金を長期間預け、その年数や金額に応じて金利が発生するのと似ている。

これまでは、オントロジーのステーキングに参加して報酬を得るのには500ONT、つまり約360ドル分(約38,000円)のONTを保有する必要があった。これは記事執筆時(7月29日)の換算だが、これからは1ONT(約75円)をウォレット内に保有すると、ステーキングに参加する権利が得られるようになる。

ONTをステーキングすることで得られる報酬は、ONGとして分配される。ONGはオントロジーネットワークでの取引手数料や、スマートコントラクト執行手数料として使用される。

3種類のステーキング報酬

オントロジーのステーキング報酬として発行されるONGは、3つに分類できる。

  • 通常のONG生成:
    ONTに対応しているウォレット、または対応する取引所でONTをステーキングすることで、ONGトークンを報酬として受け取ることができる。

  • ONGネットワーク手数料:
    トランザクション、保管手数料、スマートコントラクトの執行手数料などの手数料の一部も、ステーキング報酬として再分配される。

  • ONG財団ボーナス:
    オントロジー財団ボーナスは、1か月間、すべての新ブロック承認に対してステーキングすることで受け取るボーナス。ただし、このステーキング報酬は、オントロジーステーキングのアップデートから3年間のみ発行される。

オントロジーステーキングの仕組み

オントロジーでは、コンセンサスモデルとしてVBFT(Verifiable Random Function Tolerance)を使用している。このモデルでは3種類のノードが存在し、それぞれが異なる役割・権限を有している。

  • コンセンサスノード:
    コンセンサスノードはオントロジーのガバナンスに参加することもできる重要なノード。候補ノードの中でも上位16以内に入ったノードがコンセンサスノードになる。

  • 候補ノード:
    ステーキング量が全体の上位343ノードとして認められると候補ノードになれる。候補ノードの中からコンセンサスノードが決定。

  • 同期ノード(投票ノード):
    信頼できると判断した候補ノードに対してONTをステーキング(投票)し、ステーキング報酬としてONGを受け取るノード。

ラウンド毎に異なる7つのコンセンサスノードが選ばれ、新しいブロックの承認作業を行う。 どのノードをコンセンサスを行うノードにするかは、ラウンド毎に行われるステーキングユーザーからの投票によって選ばれる。

承認ラウンドが始まると、ステーキングに参加しているユーザーのONTはスマートコントラクト内にロックされ、投票に利用される。このスマートコントラクトは、投票で選ばれたノードが、60,000個のブロックの承認を完了して1ラウンドが完了するまで効力を持つ。

このとき、投票者はノードが個別で設定している「手数料分配率」、「ノードランキング」や「ステーキング参加者数」によって、どのノードに投票するかを決定する。ノードの選択はラウンドごとに変えられるため、各ノードへステーキングするノード数は常に変化する。

ラウンドごとにステーキングするノードを変更できることは、ステーキング参加者が受け取る報酬を減らさないためにも重要だ。ひとつのノードに多くの参加者がステーキングすると、ひとり当たりに分配される報酬が下がる。このような事態を避ける設計は、オントロジーステーキングへの参加を決める、大きなインセンティブになると想像される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧