SECの新調査ターゲット
米証券取引委員会(SEC)が「バイナンスチェーン」をトラッキングするために、ブロックチェーン分析企業CipherTraceに下請けの契約を発注した。SECの公式通知で判明した。
CipherTraceがバイナンス独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン」基準のすべてのトークン(BNBを含む)の追跡に対応する唯一の企業であるとして、契約した。
具体的な理由は明示されていないものの、通知の文面から、SECはバイナンスチェーンに関する科学捜査およびリスク情報の収集を行うことを目的にしている。米SECはこれまでも、Chainalysisなどの専門企業にビットコインやイーサリアムの取引調査を依頼したことがある。
あくまでも(BNBやその他のバイナンスチェーン基準のトークンの)直接的な有価証券問題に関連した調査ではなく、資金洗浄を含めたブロックチェーンの状況把握から始めるものと見られる。
バイナンスの代表者は今回の発表について、「バイナンスチェーンはコミュニティ主導のパブリックチェーンで、すべての取引が公開されている」とコメントした。(TheBlock取材)
CipherTraceとバイナンスは昨年11月に資金洗浄に対する監視を強化するために、提携を結んでいる。機関投資家が安心して利用できる水準になることを提携の目的とし、バイナンスのCZは当時、「オンチェーン取引の透明性を高め、取引所はBNBを容易に上場できるようになるだろう」と語っている。
参考:SEC