CoinPostで今最も読まれています

カルダノ(ADA)、ステーキングの分散化を促進する新機能を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カルダノ(ADA)ステーキング分散化を促進

仮想通貨カルダノ(ADA)の分散化を更に促進する新機能が登場予定であることが分かった。

日本時間7月30日早朝、カルダノは大型アップグレード「Shelley」を実装完了。それに続きステーキングも開始しているが、以降現在までの3週間では大きなステーキングプールと小さなステーキングプールの間で委任量に隔たりが生じている状況だ。

カルダノは主要なブロックチェーン・ネットワークよりも最大100倍分散化されたものになることを謳っているため、この状況に対応することは重要なテーマだ。

以下の円グラフによると、約8つのステーキングプールがネットワークの半分を占めており、 最大のIOG(Input Output Global)が、約5分の1を占めている。

カルダノを開発するIOHKの共同創設者チャールズ・ホスキンソンは、カルダノが世界で最も分散化されたネットワークになることができるとして次のように語っていた。

約1000のステーキングプールの間で均衡が取れるようにスキームが設定されており、「Shelley」時期の最後には、カルダノは他の大規模なブロックチェーンネットワークよりも50〜100倍分散化される見通しである。

大小プール間のギャップを埋める新機能

この目的を達成するためには、大小のプール間のギャップを埋めることが必要となる。

ホスキンソンは、これを行うことができる新機能の構想をYouTubeで語った。

現時点では、1つのウォレットは1つのプールにのみステーキングを委任できる仕様になっている。一方、複数のウォレットを使えば、結果的に個人が複数のプールに委任することが出来るものの、手間の問題がありこれを行う者は少ないことが想定されるデメリットがある。

その点を解決すべく、ホスキンソンは「1対多の委任」機能というアイデアを提案している。

同機能は、ユーザーが1つのウォレットから複数のプールに委任できるようになる仕組みで、ユーザーは幾つかのプールの間にステークを分割して配分することで、小さなプールへのステーク委任量も増える可能性がある方法を提唱している。

ポートフォリオ共有機能

同時に、他のユーザーと共有可能なポートフォリオ機能を開始する予定だという。自分自身がどのようなプールを選択し、どれくらいの割り当てを行っているのかを公開することができる。

例えば、社会的に有益な事業を行うプール、小さなオペレーターが運営するプール、アフリカや日本など地理的に限定されたプールなどのグループをリスト化して、他のユーザーと共有することが可能だ。

また、近日中に発表されるカルダノの「Atlas」エクスプローラーにもポートフォリオを共有する機能が搭載される予定だという。

こうした新機能がいつ実装されるかはまだ不明であるが、開発サイドがさらなる分散化に向けて改善していこうとする姿勢を確認できる。

最新ウォレットのテスト版「ダイダロス・フライト」

カルダノは独自ウォレット「ダイダロス」の最新バージョンを試せる「ダイダロス・フライト」を21日に発表。

「Byron」の既存ウォレットから手動でADAを転送したり、「Shelley 」のYoroiウォレットを復元するなど、多くの新機能をテストすることが可能だ。

また、すべてのプラットフォーム間での同期と遷移時間に対するパフォーマンスの改善、および以前に記録されたブロックの検証に必要な時間の短縮も行われている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア