はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブラジル、中央銀行がデジタル通貨発行で作業部会 CBDCを検討へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブラジルでCBDC検討へ

ブラジル中央銀行が、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)を検討するワーキンググループを結成したことが判明した。

グループは12名のメンバーからなるチームで、CBDCの発行について評価検討を行い、ブラジル経済にふさわしい発行モデルの提案も行う。最終的なレポートは、180日後にブラジル中央銀行の担当者に提出される予定だ。

ワーキンググループはデジタル通貨の最終的な発行モデルの提案をするにあたって、サイバーセキュリティ、データ保護、規制コンプライアンスや、CBDCが金融包摂や金融安定性、また通貨政策などに及ぼす影響など、そのリスクを特定するとしている。

ブラジル中央銀行は、CBDCはビットコインなど民間の仮想通貨とは異なり、国家的な保証があるもので、発行国の金融政策の一部であるとして、プレスリリースで以下のように説明している。

この新しい形の通貨は、国家金融システムに大きな変化をもたらす可能性がある。

これから行う調査では、CBDCが有する、その社会の福祉を向上させたり金融市民権を保護するなどの潜在的なメリットを、この新たな決済方法に内在するリスクと比較する。

高速決済システム「Pix」との連携も検討

また、11月に稼働開始する予定の即時支払いシステム「Pix」について、CBDCがどのように補完的なメリットを齎すかについても評価する見込みだ。

「Pix」は、ブラジル中央銀行がローンチする中央集権的な決済インフラで、QRコードや、電話番号、メールアドレス、また本人確認情報のような簡単なデータを入力するだけでも利用できる。24時間年中無休(27/4)で即時決済可能で、仮想通貨トランザクションにも対応するとしている。

同行総裁は「PIXは仮想通貨やその他の暗号化された資産が持つ特徴への需要から生まれたものだ」と言及。中央銀行にライセンス登録されている金融機関は必ずPIXを利用することになり、アクティブユーザーは50万を超えると試算した。

急成長する市場で、自主規制基準も誕生

ブラジルでは、仮想通貨市場は急成長している。

世界の法定通貨建てにおけるビットコイン(BTC)の価格は2020年以降上昇傾向であるが、経済状況や法定通貨価値の変動などを背景に、ブラジルの通貨レアル建ての取引額が、世界のマーケットより高い水準で推移している。

関連:「トップはブラジル」法定通貨建てビットコイン価格、2020年は世界各国で上昇

ブラジルではまだ仮想通貨関連の規制法案が明確に定まっていない状況だが、国の規制に先駆けて、仮想通貨業界団体「Abcripto」は、そのメンバー企業が遵守しなければならない運用慣行とコンプライアンス基準をまとめ、署名式を行った。

仮想通貨のカストディ、取引所などを提供する企業は、そのプラットフォームで犯罪とマネーロンダリングを防止するための対策を組み込む必要があるとしたもので、顧客の身元確認ルールを要件として、ブラジルの仮想通貨市場を世界標準に合わせるという。

この自主規制に署名した仮想通貨関連会社には、Foxbit、Ripio、Bitcoin Market、Novadaxなどがあり、ブラジルの仮想通貨取引量の最大80%を占めると推算される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/19 金曜日
12:00
ステーブルコインに関する税金の基本 仮想通貨初心者こそ覚えておきたいポイント|Aerial Partners寄稿
日本でJPYC・USDCなどステーブルコインの利用が拡大中。仮想通貨にも詳しい税理士が税務上の取り扱いを初心者にもわかりやすく解説。雑所得の計算方法、確定申告の注意点、NFT購入・DeFi運用・他通貨交換時の課税ルールを具体例とともに詳しく紹介します。
11:56
BNBが大台の1000ドル突破、DOGEとXRP ETFの取引量はアナリスト予想を大きく上回る
暗号資産市場でBNB(旧:バイナンスコイン)が過去最高値の1,000ドル突破を達成。バイナンス創業者CZ氏のCEO復帰思惑や「Megadrop」需要が背景に。一方、米国初のドージコインETF(DOJE)とXRP現物ETF(XRPR)が取引開始から驚異的な取引量を記録し、アナリスト予想を大幅に上回る滑り出しを見せた。
11:40
ビットコイン建て分散型予測市場の魅力とは? 研究者が提唱
コンピュータ科学者のシャバシェフ氏が仮想通貨ビットコイン建ての分散型予測市場を提唱。ステーブルコイン建ての機会損失を解決するとして、3つの流動性供給方法を分析した。
11:03
Blockstream、Liquidで挑むアジア太平洋市場──アダム・バックCEOに聞いたEchoXとの連携の狙い
Blockstream CEOアダム・バック氏。ビットコイン拡張ネットワーク「Liquid」でのUSDT活用、RWAトークン化戦略、Echo Xとの提携によるアジア市場展開について語った。
10:50
クラーケン、ICOプラットフォームをローンチへ
仮想通貨取引所クラーケンは、ICOと初期のトークンセールのためのプラットフォームKraken Launchのローンチを発表。ローンチの目的や特徴などについて説明した。
10:15
仮想通貨取引所ブリッシュ、純利益160億円で黒字転換 決算発表
機関投資家向け仮想通貨プラットフォームBullishが2025年4~6月期決算を発表。純利益160億円で黒字転換を達成した。その他「Pudgy Penguins」のオーナーIglooとの提携も開始している。
10:05
メタマスク独自トークン「MASK」発行の可能性、ルービンCEO「予想より早く実現」
コンセンシスのジョー・ルービンCEOがメタマスクの独自トークンMASKの発行が予想より早く実現する可能性を明言。
09:02
PayPalのステーブルコインPYUSD、7チェーンに拡大
決済大手PayPalのステーブルコインPYUSDが、レイヤーゼロのスターゲートブリッジを通じてアプトスなど7つの新しいブロックチェーンに展開。「PYUSD0」として相互運用性を強化。
08:48
仮想通貨関連企業Bakkt、日本市場向けに「bitcoin.co.jp」のドメイン取得を発表
米仮想通貨企業Bakktが当初予定していたbitcoin.jpドメインの権利を放棄し、bitcoin.co.jpドメインの取得を完了したと発表。日本市場向けのプレミアムドメインとして選択。
08:30
ミシガン州の仮想通貨準備金法案が前進、ビットコイン団体は反対表明
ミシガン州議会で仮想通貨準備金法案HB4087が2月以来初めて進展した。州資金の10%投資を認める内容だが、ミシガンビットコイン貿易評議会は全仮想通貨対象のため反対を表明している。
07:50
リップル社、DBS・フランクリンテンプルトンとRWA領域で提携
リップル社は、DBSとフランクリン・テンプルトンとRWA領域でパートナーシップを締結。適格投資家や機関投資家に取引と融資のソリューションを提供することが目的である。
07:15
コインベース、USDC貸出サービスで10%以上の高年利を提供開始
コインベースが仮想通貨USDCの貸出サービスを開始し、年10.8%の高利回りを提供すると発表した。モルフォプロトコルとの連携により、従来の4.1%を大幅に上回る収益機会を提供する。
06:40
ソルメイト、443億円調達でソラナ特化企業に転換 Arkなどが出資
米上場企業ブレラホールディングスがソルメイトに社名変更し、アーク・インベストらから3億ドルを調達してソラナ特化のDAT企業に転換すると発表した。
06:15
エヌビディア、インテルに7400億円投資でAIチップ共同開発へ 株価22%高騰
エヌビディアがインテルに50億ドルを投資し、データセンター向けAIチップとPC向けチップの共同開発を発表した。インテル株は22%急騰し38年ぶりの上昇幅を記録した。
05:55
米国初のドージコイン現物ETF、上場初日の出来高が専門家予想上回る
米レックス・オスプレイが米国初のドージコインETF「DOJE」とXRP ETF「XRPR」を木曜日夜上場開始。初日のドージコインETFは約600万ドルの出来高を記録した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧