はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アルゼンチンで米ドル購入に35%課税 仮想通貨に注目集まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ドル購入に35%の課税へ

アルゼンチンで米ドルの購入に新たに35%に及ぶ税金が課されることになった。

このニュースを受けて、ステーブルコインDAIの取引量が急上昇、今後アルゼンチンではますます、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインについて注目が高まっているようだ。

ブルームバーグによれば、同国の経済は、現在3年間続く深刻な不況から脱却する見通しが立っておらず、政府は、少なくとも3月に大豆の収穫が始まり、農業輸出の増加がドル収入を押し上げるまで、アルゼンチンのドル準備高を保護しようとしている。

アルゼンチンでは法定通貨の価値下落が深刻だ。

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)によると、2019年のインフレ率は53.8%でペソの価値は約40%減少した。また新型コロナの感染拡大が追い打ちとなって、法定通貨ペソは米ドルに対して歴史的な安値を記録している。

こうした状況で、貯蓄を守る手段としての米ドル購入が盛んであるが、政府はこれを抑制するため高額の税金を課すことになった。

アルゼンチン中央銀行は、「経済成長と雇用回復に外貨の配分を優先させるため、買いだめやクレジットカード支払いを目的とした外貨需要を落とすこと」を目的とすると説明している。

また市民のドル購入制限も依然として採用されており、月に200ドル以下が上限となる。

ステーブルコインDAI需要も急上昇

新たな課税のニュースが発表された後、闇市場での米ドル価格は130ペソから150ペソに上昇、その後145ペソで安定した。これは史上最高額で、7月末に記録した140ペソを上回った。

また、ステーブルコインDAIも価格と取引高が急上昇。DAIはイーサリアムのブロックチェーン上に作られた仮想通貨で、米ドルと1対1でペッグされている。

ラテンアメリカを拠点とする仮想通貨プラットフォームRipioでは、一時142.5ペソでピークに達し、わずか1時間の内に、通常時平均の3倍である12,000以上のDAIが取引された。

仮想通貨DAIの発行プラットフォームを提供する組織MakerDAOのブログによると、
アルゼンチンではコロナ禍以後、DAIへの関心が爆発的に高まっており、 2020年の初めには、DAIを取り扱う取引所は1つのみだったが現在は6つに増えたという。

Maker財団のラテンアメリカ・コミュニティを担当するMariano Di Pietrantonioは、テレグラムなどのSNSで、DAIのコミュニティグループを構築するために力を尽くしており、特にピアツーピア(P2P)取引の活性化を目指している。

立ち上がりは遅かったものの、ユーザーがお互いにポイントで報酬を与えることができるシステムをテレグラムのコミュニティで立ち上げてからは、本当に成功裡に物事が進んでいる。

と、Pietrantonioはプロモーションについて説明した。

資産保護手段としてのビットコイン

アルゼンチンでは特にパンデミック以降、ビットコインの取引高も急激に増えている。

P2Pのビットコイン取引所Paxfulがアルゼンチン人1113人を対象としたアンケート調査では、調査対象者の74%が、仮想通貨は資産を保護するための最良の方法であると考えていた。

また69.5%が少なくとも一度は仮想通貨に投資したことがあると回答。その理由としては、資産保護手段になるというものが約43%を占めた。

関連:経済危機下のアルゼンチン、7割が「仮想通貨は資産保護の最良手段」と回答

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧