はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の納税申告違反に刑事罰を検討──ロシア財務省

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引の非開示を罰する法案

ロシア財務省が、暗号資産(仮想通貨)取引の非開示を罰する法案を準備していることが分かった。

これは、プーチン大統領が7月に署名したデジタル資産に関する法律について、税務報告基準の引き上げを提案するものだ。

現地メディアによると、年間に受け取った仮想通貨総額が10万ルーブル(約13万円)を超える場合、仮想通貨ウォレット、収益額、残高について税務当局に報告することを義務付けるという。

納税申告をしなかった場合には刑事罰も設定されることになり、仮想通貨の30%の罰金または5万ルーブル(約7万円)以上の罰金が科される。

年間100万ルーブル(約137万円)を超える取引を報告しなかった場合、強制労働または最長三年間の懲役が科せられることが提案がなされているという。

個人に対する罰則の他にも提案された内容では、仮想通貨取引所などの組織に対して、仮想通貨取引について四半期ごとに報告することも記載している。

モスクワデジタルスクールの識者Efim Kazantsevは、法案について次のように述べる。

財務省の打ち出したこの厳しい法案が支持されない可能性もあるもの、その確率はそれほど高くない。おそらく、何らかの形で仮想通貨を申告する義務は作られるだろう。

仮想通貨の売買は合法だが、決済に使うことは禁止

ロシアでは7月に初の仮想通貨法案「デジタル金融資産関連法(On Digital Financial Assets:DFA)」が承認されており、2021年1月1日より施行予定だ。

仮想通貨を「特別な情報システムの枠組み内で発行、購入、販売、登録」することが合法となる。

また、こうした特別なシステムとその運営者を規制する上ではロシア中央銀行が主要な役割を果たすことになる。ロシア中銀は、デジタル通貨発行を含む活動を監督する権限を正式に与えられ、仮想通貨の発行や取引に追加の要件を課すことが可能だ。

また売買は合法であるものの、サービスや商品の支払いに仮想通貨を使用することは禁止されることになる。

ロシア下院議員のアナトリー・アクサコフは、この新しい法律によりロシア企業がステーブルコインを発行できるようになると見解を示した。

規制の行方は今年秋の国会に委ねられる

ただ、DFA法は大枠を定めるものであり、規制の詳細は12月下旬に終了する秋の国会で審議される「デジタル通貨関連法(DA)」に掲載される予定だ。

関連:ロシアで仮想通貨取引が合法に、初の仮想通貨法案「DFA」成立

ロシア政府内では仮想通貨についての意見が分かれており、経済開発省は、過度な規制はロシア経済にとって損失になると主張。一方で、ロシア中銀は過去、仮想通貨に批判的な発言が確認されており、より厳格な規制を推奨していく可能性もある。

詳細を定めるDA法の行方が注目されるところだ。

また、仮想通貨についての法律が不明確な状態だが、ロシアでは取引が盛んであり、ビットコイン情報サイトCoin Danceによると、ピアツーピア取引所Localbitcoinsでは5月の取引量の20%をロシアが占めていた。

関連:ロシア中銀副総裁「仮想通貨はネズミ講のようなもの」 否定的姿勢を改めて表明

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧