TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

大手監査法人EY、ブロックチェーン・ソリューションを2つ同時公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EY社、ブロックチェーン製品二つを同時公開

大手監査法人アーンスト・アンド・ヤング社(EY)が、ブロックチェーンのソリューションを同時に二つ発表した。

イーサリアムチェーン上で調達を支援するものと、企業の取引監視能力を高めるものである。

EY OpsChain Network Procurement

一つは「EY OpsChain Network Procurement」で、EY OpsChainのプラットフォームに構築された、パブリックなイーサリアムブロックチェーン上で、プライベートで安全なエンドツーエンドの調達活動を実行できるソリューションだ。

EY OpsChainとはEYが独自開発した企業向けブロックチェーンで、サプライチェーン管理の簡素化、デジタル契約、共有在庫および物流情報、価格設定、請求書発行、決済などの機能を備え、食品メーカー、ヘルスケア、金融などの分野でユースケースがある。

「Network Procurement(ネットワーク調達)」は、企業のネットワークをサポート。グローバルなビジネス・ネットワークの一部として機能する企業が増えるにつれ、社内の基幹情報系システム内から、契約を管理することが困難になっている状況に対応したもの。

取引のプロセスを、個別の企業システムからブロックチェーンのスマートコントラクトに移すことで、買い手と売り手はネットワークとして機能し、契約のボリュームや支出を自動的に追跡し、国際的に合意された契約条件と価格設定を適用可能だ。

EY社の経験によると、ブロックチェーンへの移行により、必要となる時間が90%以上短縮され、費用も40%削減されたという。

Explorer and Visualizer

もう1つの新製品はEYのブロックチェーン解析ツール、Blockchain Analyzerの一部として追加された「Explorer and Visualizer」ソリューションである。これは企業の内部監査・会計部門が、トランザクションを監視する上で役立つ。

取引検索機能と視覚化テクノロジーを備えており、オンチェーンデータの詳細なパターンと傾向を調査、追跡、分析できるようにする。このことで、企業の法的順守や、不正取引のリスク管理をより円滑に行えるよう支援するものだ。

最初のリリースはビットコインをサポートし、その後、イーサリアムのサポートも追加される予定だという。

EYの国際フォレンジック・統合サービス部門長アンドリュー・ゴードンは次のように述べる。

ブロックチェーン対応のトランザクションが増え続けているため、企業は財務報告の信頼性を高め、事業活動におけるトレンドや異常を検知するための最先端のテクノロジーを必要としている。

Explorer&Visualizerソリューションは、ブロックチェーンデータを分析して不正取引などを含む、潜在的な異常値を検出するなど、求められる機能を実現するものだ。

EYによると、この「Explorer and Visualizer」ソリューションは、EY OpsChainの今後の更新時に統合される予定で、ブロックチェーン契約の締結、トランザクション実行、支払い、資本資産、サプライチェーンなどの様々な動きを、企業が、統括的な視点から追跡できるようにするという。

EY社は仮想通貨業界の台頭に伴い、ブロックチェーン業界のエコシステムをサポートする製品や機能の提供に動きだしている。

Blockchain Analyzerも、当初はトレンド分析を行う目的などに使われていたものだが、財務報告の作成、取引監査、税務会計、そして仮想通貨の税計算を行う機能も追加された。

今年6月には米国で仮想通貨の税務申告を簡単に行えるアプリもリリースしている。

関連:大手監査法人EY、仮想通貨の税務申告アプリを発表

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧