TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

オントロジーとダイムラーモビリティ共同開発の「デジタルドライバーサービス」を概説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジーとダイムラーモビリティが共同開発

オントロジーがダイムラーモビリティと提携し、デジタルドライバーサービス「ウェルカムホーム(Welcome Home)」を提供することが9月24日に発表された。その詳細は、同発表が行われたイベントSTARTUP AUTOBARN EXPO 8で明らかにされていた。本記事では、ウェルカムホームの詳細をお伝えする。

参考:分散型ネットワークのオントロジー、自動車大手ダイムラーと提携 デジタルドライブサービス提供へ

車内体験にブロックチェーンを活用

ウェルカムホームとは、車内体験のパーソナル化および管理に関する自己主権型ソリューションだ。ユーザーがデータをいつ、どこで、誰と共有するのかについて、ユーザーが自身で選択可能になっている。そのため、これまでのサービスのように個人情報がどう利用されるのかがわからない、といった懸念が払拭されるサービスになっている。

ウェルカムホームを使うことで、ドライバーは以下のようなメリットを享受できる。

  • 車内やモビリティサービスの好みは、特定の車両ではなく、ユーザーのプロフィールに関連付けられ、どのような車でも自分にあった車にカスタマイズ可能。
  • システムに統合されたサードパーティのサービスプロバイダーを一度認証するだけでアクセスが可能に。サービスの利用終了後には、すべてのプロバイダーに対して匿名性を保つことができる。
  • 自分のデータへのアクセスや利用に関する完全な透明性、管理権および匿名性を維持したまま、サービス提供者に自分のデータを認証および提供することで個人に合ったサービスを享受できる。

こうしたメリットは、ウェルカムホームにブロックチェーン技術を活用したことで実現している。オントロジーの分散型ID(DeID)プロトコル、および分散型データ交換フレームワーク(DDXF)を活用することで、データのプライバシーと安全性を維持しつつ、デジタル化の利便性を提供することを目指しているようだ。

Welcome Homeを通じた車内体験

リリースでは、Welcome Homeを利用することで、どのようなデータをユーザーは登録し、それらが車内体験にどのように反映されるのかを、ジュリアという架空の人物が異なる車両を利用しているにも関わらず、どちらでも同じ設定で車両を利用できる例が紹介されている。

  1. ジュリアは、自家用車を購入した際にKYCを実施
  2. ジュリアはウェルカム・ホームを通じ、旅行のために車をレンタル。この時、ジュリアは車の好みをプラットフォームに登録していたため、好みの車をレンタルできるようになっている。
  3. ジュリアが登録したデータをもとに、ジュリア好みの音楽、空調や照明の設定が、レンタルカーでも利用できるようになる。また、ジュリアがサードパーティに提供することを承認したデータ(例:車の摩耗や破損、事故の有無、ブレーキペダルを踏んだ重さなど)が、各事業者に提供される。
  4. 旅行が終わると、ジュリアは車のプロファイル設定を解除する。これにより、彼女の個人データへ第三者がアクセスできなくなります。また、3で提供することに同意したデータに基づき、一定のポイントが提供されます。
  5. 音楽などのプロファイル設定を特定の人物と共有したり、第三者がアクセスできるようにするかなどを、ジュリア自身が決められる。

両社のコメント

ダイムラーモビリティは、自動車を道路上の家のように快適な場所にするという構想を持ち、モビリティ業界を牽引している。

ダイムラーモビリティのシニアUI/UXデザイナーであるYun Xi氏は、この構想について以下のように述べている。

異なるモビリティサービス間の信頼関係を強化したいと考えている。エンドユーザーからの承認が得られたデータに基づき、ユーザーそれぞれに合ったサービスをどのように提供するかということが問題だった。

これを解決するには、ユーザーデータのプライバシーとセキュリティを確保する方法が必要だったが、多様なサービスプロバイダーが参加しているため難しかった。このようなサービスプロバイダーが全て、様々なモビリティの提供を通じ、個人ごとにカスタマイズされたユーザー体験を提供している。

オントロジーはプレスリリースの中で、次のようにコメントしている。

ウェルカムホームはブロックチェーンを利用し、データのプライバシーと安全性を維持しながら、デジタル経済の特典や利便性を享受するという選択肢を提供している優れた事例。これはモビリティサービスの外でも大きな可能性を秘めている。

(中略)オントロジーの分散型IDプロトコルは、ワンクリック認証と統合サービスが異なるブロックチェーン上のアプリケーションで相互運用され、ソリューションを真に拡張性高いものにする業界初のプロダクトだ。

詳細:

Welcome Homeプレゼンテーション

https://youtu.be/1LkPV7T4D94?t=960


How Being On The Road Will Feel Just Like Home With Ontology & Daimler Mobility

https://ont.io/news/en/119

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧