「ポートフォリオの50%がビットコイン」
暗号資産(仮想通貨)・株式の投資アプリ「Abra(アブラ)」のCEO、Bill Barhydt氏がビットコイン(BTC)の保有額を大幅に増やしたと明かし、その理由を述べた。
数週間前からBTCを増やし始め、現在は投資ポートフォリオの50%にまで達しているという。強気派として知られる同氏は「ビットコインは現在、世界で最高の投資機会」だと述べ、ファンダメンタル、テクニカル、センチメントの3方面から、この理由を説明した。
ファンダメンタル的な側面では、「2100万BTCの発行上限」や非常に分散化されていること、高い流動性や、発展するプライバシー面などの要素を挙げた。
Second reason is #Bitcoin’s TECHNICALS. One, look at the monthly log chart with regression via Real Vision, headed towards $1mil BTC! Two, the current price run up post halving seems to be mirroring the last. Short + Long term bullish. History leaves BIG clues. (4) pic.twitter.com/dAEhf1eVjj
— Bill Barhydt (@billbarhydt) October 23, 2020
センチメント面では、Googleトレンドデータを参照し、ここ2年間は人々のビットコインへの関心が薄れていると指摘。参入するには良い時期との見解を示している。
投資情報サイトCEOも、資産の約60%をBTCで保有
Bill Barhydt氏がツイートで参照していた投資情報サイト「RealVision」のCEOで、元ヘッジファンドマネージャーのRaoul Pal氏も、今月初めのポッドキャストで、純資産の約60%をビットコインで保有していると明かしている。
この理由について「FRBのパウエル議長はデフレに対する許容度はゼロであることを示した。デフレを止めるために何でもするだろう」と指摘。パウエル議長はインフレを望んでおり、ただ実際の需要増によるインフレよりも、法定通貨の切り下げという結果になる可能性があると分析した。
こうした状況はゴールド(金)やビットコインについてはプラスに働く可能性があるという。
企業の巨額BTC保有も相次ぐ
最近数ヶ月で、企業の間でも保有資産のビットコイン率を高めている企業が相次いでいる。
今年の夏、米ナスダック上場企業MicroStrategy(マイクロストラテジー)社は、総額4.25億ドル(444億円相当)ものBTCを保有資産として購入。
同社CEOマイケル・セイラー氏は、ゴールド(金)よりもBTCを選んだ理由について、BTCには採掘上限があることを挙げ「理想的な長期投資手段」だと見解を明かした。
また、Twitterの創設者ジャック・ドーシー氏が経営するスクエア社は10月8日に、5000万ドル(約52億円)相当のビットコイン購入を発表。今後、追加投資を行う可能性も指摘される。
さらにこれらの米国企業に続いて、イギリス企業でロンドン証券取引所にも上場するモード・グローバル・ホールディングス(モード社)も、自社資産の最大10%を仮想通貨で保有する方針を公表。来年にはビットコイン保有量をさらに拡大する可能性も示唆している。