はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨業界の発展と健全化|交換業者が2社登録申請取り下げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Mr. Exchangeと東京ゲートウェイが登録申請取り下げ
これにより、登録申請を取り下げたみなし事業者は5社へと増えました。
仮想通貨業界の発展と健全化
こういった規制は業界の健全化や信頼性の増加につながりますが、一方で業界全体の注目度が低迷し続けると、現状の仮想通貨業界に多い、技術開発を行うベンチャー企業などへ流れる資金量及び人材流入も減少し、日本国内での仮想通貨およびブロックチェーン技術の研究が遅れる、といった事態にもなりかねません。

Mr. Exchangeと東京ゲートウェイが登録申請取り下げ

登録申請を取り下げた仮想通貨交換業者が更に2社増えることになりました

その2社であるMr. Exchangeと東京ゲートウェイは、セキュリティー体制の不備が金融庁により指摘され、登録取り下げとなったようです。

これにより、登録申請を取り下げたみなし事業者は5社へと増えました。

サービス停止した取引所はいずれも預かっている仮想通貨や現金の出金手続きを行っています。

申請を取り下げたみなし事業者
登録交換業者名 補足
ビットステーション 100%株主であった経営企画部長が、利用者から預かった仮想通貨(ビットコイン)を私的に流用し業務停止命令、その後3月8日に登録申請取り下げ
ビットエクスプレス 3月8日に登録申請取り下げ
来夢 3月8日に登録申請取り下げ
Mr. Exchange 3月29日に登録申請取り下げ
東京ゲートウェイ 3月29日に登録申請取り下げ

サービス停止する取引所が続々と増加

コインチェックのハッキング事件があって以来、みなし事業者全てへの立ち入り検査、また登録済みの取引所に対しても立入検査後に業務改善命令を行なったりと(GMOコインとZaif)、金融庁の目は非常に厳しいものとなりました。

それにより、業務停止命令を出された企業も2社(FSHOとビットステーション)存在し、今回ビットステーションが登録申請取り下げとなりました。

今後もおそらく登録申請を取り下げる取引所、もしくは行政命令を出される企業が増えていくでしょう。

金融庁がコインチェック・Zaif・GMOコインを含む7社を行政処分|内容まとめ
金融庁が、最も悪質だと判断した2社に業務停止命令、5社に業務改善命令を下しました。注目ポイントは、「業務停止命令」を受けた業者が現れたこと、コインチェックが2度目の業務改善命令を受けたこと、またZaifやGMOコインといった大手取引所も新たに業務改善命令を受けたこと、の3点です。

また、無登録取引所への規制も厳しいものとなり、世界最大手仮想通貨取引所のBinanceに対し、金融庁は警告を発しました。

無登録の海外取引所が、口座開設時に身分証明を行わず日本人の取引を許可することを問題視しているようです。

金融庁は強制力のある指示を出せるのかどうかは不明ですが、海外の規制当局などと連携することで、海外取引所に対しての対応がより一層厳しくなっていくことも考えられます。

無登録営業のバイナンスに改正資金決済法に基づく警告|バイナンス側も公式声明
金融庁が警告 日本国内で無登録営業を行なっていた海外最大級の仮想通貨取引所バイナンスに対し、金融庁は3月23日、利用者保...

大手企業参入の障壁となるか

金融庁の取り締まり強化により、仮想通貨交換業への参入は去年前半以前の段階に比べて、確実に厳しいものとなっています。

大手企業では、サイバーエージェント、メルカリ、LINEなども金融庁の登録を目指す旨を発表しており、最近ではヤフーも仮想通貨交換業に参入する可能性が指摘されました。

ヤフーが仮想通貨交換業に参入か
Yahoo(ヤフー)が仮想通貨交換業に参入するとみられています。仮想通貨交換業への実際の参入は2019年4月以降になる見通しです。システム整備などを進めた後、2019年の春に追加出資を検討中とのことです。
金融庁登録申請中の大手企業
会社名 発表日 概要
サイバーエージェントビットコイン 2017/10/02 CAグループ
コインタップ 2017/10/27 DMMグループ「ネクストカレンシー」
メルペイ 2018/01/10 有名フリマアプリ「メルカリ」の100%子会社
OKWAVE 2018/01/11 ICOも検討
マーキュリー 2018/01/29 上場企業セレスの100%子会社
LINE Financial 2018/01/31 資本金50億円

これらの企業の参入障壁も高いものとなっており、以前に比べると取引所開設準備にコスト、時間がかかるようになっています。

金融庁の規制は業界の健全化と信頼性の増加、投資家の保護と言った観点から言えば、決してマイナス影響だけとは言えません

しかし一方で、こういった企業の仮想通貨業界への参入が厳しくなることで、業界全体の注目度が低迷し続けると、現状の仮想通貨業界に多い、技術開発を行うベンチャー企業などへ流れる資金量及び人材流入も減少し、日本国内での仮想通貨およびブロックチェーン技術の研究が遅れる、といった事態にもなりかねません。

押さえつけるだけではなく、業界の発展と健全化のバランスをとり、両立する方向に修正していくことが重要なのではないでしょうか。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/08 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、個人マイナーのBTC採掘成功や企業のETH・XRP・SOL購入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1450万円まで下落、米雇用統計とCPI発表を前に底値模索|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏の週次分析。ビットコインは米中関係悪化とトランプ・マスク対立により1500万円から1450万円まで下落。来週のCPI発表次第では10万ドル試す可能性。STH平均取得単価97,000ドル周辺がサポートと予想。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金持ち父さん著者キヨサキの株式市場暴落予測に高い関心
今週は、トム・リー氏によるビットコイン価格予測、企業による仮想通貨採用状況、『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏による株式市場暴落予測に関するニュースが最も関心を集めた。
06/07 土曜日
13:25
ドイツ銀行、独自ステーブルコイン発行やトークン化預金を検討=報道
ドイツ銀行が独自ステーブルコイン発行とトークン化預金を検討中だ。カストディ企業トーラスとの提携やPartior出資などでもデジタル資産分野に進出を始めている。
11:20
9ヶ月で約1400億円の収益、トランプ大統領 仮想通貨事業で純資産56億ドルに=フォーブス報道
Forbes誌がトランプ大統領の仮想通貨資産を分析。ミームコイン「TRUMP」とWorld Liberty Financialで約10億ドルを獲得し純資産56億ドルに。
10:20
シンガポール金融管理局、仮想通貨企業の新規制ルールを明確化 混乱受けて
シンガポール当局が仮想通貨企業向け新規制の適用範囲を明確化した。海外のみにサービス提供する事業者は7月よりライセンス必須となる。ルール対象外となるトークンも挙げた。
09:00
モバイルゲームFIFA Rivals、6月12日リリース決定 アディダスと提携でNFT導入
アディダスと契約 ブロックチェーン技術を活用したモバイルサッカーゲーム「FIFA Rivals」が6月12日にiOSとAndroid向けにリリースされると、開発元のMythic…
08:25
ミームコイン発行のPump.fun、10億ドルトークン販売で収益共有制度導入か=報道
ミームコインプラットフォームPump.funが10億ドル規模のPUMPトークン販売を計画。プロトコル収益の一部をトークン保有者に還元する買い戻し制度を検討中。累計収益は6.77億ドル。
07:40
日本政府、資金決済法改正で仮想通貨仲介業を新設へ
仮想通貨規制を盛り込んだ改正資金決済法が参議院本会議で可決して成立。仮想通貨仲介業の新設や顧客資産の保全強化策などを盛り込んでいる。
07:20
取引所GeminiがIPO申請、仮想通貨企業の株式公開ラッシュ加速
ビットコインOGのウィンクルボス兄弟が創設した仮想通貨取引所GeminiがSECにIPO草案を提出。Circle上場に続き、米仮想通貨企業の株式公開ラッシュが加速。
07:02
イーロン・マスクのX、Polymarketと提携 仮想通貨予測市場に本格参入
イーロン・マスク氏のXがPolymarketと公式パートナーシップを締結。AI「Grok」を活用した仮想通貨予測市場サービスで、リアルタイム情報分析を数百万ユーザーに提供へ。
06:45
マイケル・セイラーのストラテジー社が新優先株発行、約10億ドル調達でビットコイン購入資金確保へ
ストラテジー社が10%配当の永続優先株STRDで約9.8億ドルを調達。ビットコイン追加購入と事業運転資金に充当予定で、6月10日に取引完了。
06:05
Circle株価30%続伸、アップルやグーグルもステーブルコイン導入検討=報道
Apple、Google、X、Airbnbが仮想通貨企業とステーブルコイン統合協議を開始。国際送金コスト削減目的でIT大手各社の仮想通貨採用が本格化へ。サークルの株価はニュースを受けてさらに高騰した。
05:50
エリック・トランプ主導でTRUMPミームコイン取得加速 WLFIが統合
World Liberty FinancialがTRUMPトークンの大規模ポジション取得を発表。Fight Fight Fight社のウォレット開発中止により、トランプファミリーの仮想通貨事業統合に新たな進展。
06/06 金曜日
18:21
メタプラネット、ビットコイン保有計画で26倍超の上方修正 21万BTCの保有目指す
メタプラネットが日本の資本市場史上最大級となる7,674億円の新株予約権発行を決議した。「555ミリオンプラン」により、ビットコイン保有目標を従来の2万BTCから21万BTCへ26倍超に上方修正。アジアを代表する仮想通貨ビットコイントレジャリー企業としての地位確立を図る。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧