はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ひどく強気なビットコイン相場、見え隠れする富裕層の存在

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

13日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+4.95%の172.8万円(16,480ドル)に。 年初来高値を更新して続伸した。

富裕層の資金流入が顕著に

仮想通貨ヘッジファンドAdaptive Capitalのウィリー・ウー(@woonomic)氏は、 156,000人のフォロワーに対して「誰がこのラリーを仕掛けたのか?」と疑問を投げかけ、「それは、富裕層によるsmart moneyだ」と指摘した。

smart moneyは、大口投資家の”賢い資金”を示す。ウィリー・ウー氏の発言を裏付けるように、BTC高騰の過程で平均取引額は大幅上昇しており、その傾向は大口の好む、取引所を介さない市場外のOTC(相対)取引にも表れている。

重要なのは、新たなsmart moneyが流入している点だ。

新規smart money比

これは、過去の相場と比較しても、証拠金(レバレッジ)取引による個人投資家主体のデリバティブ市場の金利推移に過熱感がなく、機関投資家を含む現物買いが旺盛である点にも符号が一致する。

オレンジ色の線は、オンチェーンデータにおける、時間あたりの新規投資家割合を示すものだが、ウィリー・ウー氏は「ここまで有機的な価格変動は、何年も目の当たりにした記憶がない。ひどく強気だ」と指摘。短期的には調整が必要だと思われるものの、大相場の入り口である”ステルスフェーズ”に過ぎないとの見方を示した。

クジラの動向

仮想通貨・ブロックチェーンのデータ分析サイトCryptoQuantのKiYoung Ju CEOは、提供する「取引所クジラ指標(exchange whale ratio)」の1日平均において、85%を超えると要修正レベル。90%超はダンプ(大量売り)の懸念が強まる警戒レベルにあると指摘した。

現在は、85%を超える水準にある。

コロナショックが世界の株式市場を震撼させた20年3月12日、CryptoQuantの「All Exchanges Inflow Mean」インジケーターは、過去最高水準となる3.0に達した。

All Exchanges Inflow Mean

当時のビットコインは、デリバティブ最大手BitMEXで大量ロスカットを引き起こし、3,596ドルまで暴落した。

関連:ビットコイン大暴落、BitMEXで68,000BTCの大規模ロスカット

All Exchanges Inflow Meanは、クジラによる仮想通貨取引所へのインフロー(資金流入)超過を表しており、保有資産の売り圧力を示唆している。同指標における11月11日時点の7日平均移動線は2.0水準まで上昇しており、高騰局面で大口投資家の一部が利確に動き出していることを示している。

ここのところのBTC価格急騰の反動で、大幅調整を警戒する声も少なくない。

なお、BTCのオンチェーンメトリックとして重視されるアクティブアドレス数は18年1月以来の高水準を記録。ファンダメンタルズの強さを後押ししている。

出典:Glassnode

オンチェーンデータ史上、アクティブアドレスが100万を超えたのは、わずか1.5か月に過ぎない。

関連:170万円を超えたビットコイン、過去最高値更新が現実視される理由

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧